座標平面上に円 $C: x^2 + y^2 - 2x + ay = 0$ (aは定数) があり、$C$は点$P(3, 3)$を通る。点$P$における$C$の接線を$l$とし、$l$と$y$軸の交点を$Q$とする。 (1) $a$の値を求めよ。また、$C$の中心の座標と半径を求めよ。 (2) $l$の方程式を求めよ。また、点$R$が$C$上(点$P$を除く)を動くとき、$\triangle PQR$の面積の最大値を求めよ。

幾何学接線面積座標平面最大値
2025/7/9

1. 問題の内容

座標平面上に円 C:x2+y22x+ay=0C: x^2 + y^2 - 2x + ay = 0 (aは定数) があり、CCは点P(3,3)P(3, 3)を通る。点PPにおけるCCの接線をllとし、llyy軸の交点をQQとする。
(1) aaの値を求めよ。また、CCの中心の座標と半径を求めよ。
(2) llの方程式を求めよ。また、点RRCC上(点PPを除く)を動くとき、PQR\triangle PQRの面積の最大値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
CCが点P(3,3)P(3, 3)を通るので、CCの式にx=3,y=3x = 3, y = 3を代入する。
32+322(3)+a(3)=03^2 + 3^2 - 2(3) + a(3) = 0
9+96+3a=09 + 9 - 6 + 3a = 0
12+3a=012 + 3a = 0
3a=123a = -12
a=4a = -4
よって、円CCの式は x2+y22x4y=0x^2 + y^2 - 2x - 4y = 0となる。
これを変形すると、(x22x)+(y24y)=0(x^2 - 2x) + (y^2 - 4y) = 0
(x22x+1)+(y24y+4)=1+4(x^2 - 2x + 1) + (y^2 - 4y + 4) = 1 + 4
(x1)2+(y2)2=5(x - 1)^2 + (y - 2)^2 = 5
したがって、円CCの中心の座標は(1,2)(1, 2)、半径は5\sqrt{5}となる。
(2)
CCの方程式は (x1)2+(y2)2=5(x - 1)^2 + (y - 2)^2 = 5である。点P(3,3)P(3, 3)における接線llの方程式を求める。
接線llは中心(1,2)(1, 2)と点P(3,3)P(3, 3)を結ぶ線分に垂直である。
線分の中点の傾きは 3231=12\frac{3 - 2}{3 - 1} = \frac{1}{2}である。
したがって、接線llの傾きは 2-2である。
P(3,3)P(3, 3)を通り、傾きが2-2の直線の方程式は、
y3=2(x3)y - 3 = -2(x - 3)
y3=2x+6y - 3 = -2x + 6
y=2x+9y = -2x + 9
よって、接線llの方程式は y=2x+9y = -2x + 9である。
llyy軸の交点QQは、 x=0x = 0を代入して y=2(0)+9=9y = -2(0) + 9 = 9となるので、Q(0,9)Q(0, 9)である。
P(3,3)P(3, 3)Q(0,9)Q(0, 9)より、PQ=(30)2+(39)2=9+36=45=35PQ = \sqrt{(3 - 0)^2 + (3 - 9)^2} = \sqrt{9 + 36} = \sqrt{45} = 3\sqrt{5}
直線l:2x+y9=0l: 2x + y - 9 = 0と点R(x,y)R(x, y)との距離ddは、
d=2x+y922+12=2x+y95d = \frac{|2x + y - 9|}{\sqrt{2^2 + 1^2}} = \frac{|2x + y - 9|}{\sqrt{5}}
PQR\triangle PQRの面積SSは、
S=12×PQ×d=12×35×2x+y95=322x+y9S = \frac{1}{2} \times PQ \times d = \frac{1}{2} \times 3\sqrt{5} \times \frac{|2x + y - 9|}{\sqrt{5}} = \frac{3}{2}|2x + y - 9|
R(x,y)R(x, y)は円C:(x1)2+(y2)2=5C:(x - 1)^2 + (y - 2)^2 = 5上にあるので、x=1+5cosθx = 1 + \sqrt{5} \cos \theta, y=2+5sinθy = 2 + \sqrt{5} \sin \thetaとおける。
2x+y9=2(1+5cosθ)+(2+5sinθ)9=2+25cosθ+2+5sinθ9=25cosθ+5sinθ5=5(2cosθ+sinθ)5=5(5sin(θ+α))5=5sin(θ+α)52x + y - 9 = 2(1 + \sqrt{5} \cos \theta) + (2 + \sqrt{5} \sin \theta) - 9 = 2 + 2\sqrt{5} \cos \theta + 2 + \sqrt{5} \sin \theta - 9 = 2\sqrt{5} \cos \theta + \sqrt{5} \sin \theta - 5 = \sqrt{5}(2 \cos \theta + \sin \theta) - 5 = \sqrt{5}(\sqrt{5} \sin (\theta + \alpha)) - 5 = 5 \sin(\theta + \alpha) - 5
ここで、cosα=15,sinα=25\cos \alpha = \frac{1}{\sqrt{5}}, \sin \alpha = \frac{2}{\sqrt{5}}.
1sin(θ+α)1-1 \le \sin(\theta + \alpha) \le 1
105sin(θ+α)50-10 \le 5 \sin(\theta + \alpha) - 5 \le 0
05sin(θ+α)5100 \le |5 \sin(\theta + \alpha) - 5| \le 10
S=322x+y9=325sin(θ+α)5S = \frac{3}{2}|2x + y - 9| = \frac{3}{2}|5 \sin(\theta + \alpha) - 5|
0S32(10)=150 \le S \le \frac{3}{2}(10) = 15
RRPPと一致しないとき、sin(θ+α)1\sin (\theta+\alpha)\neq 1. よって、SSの最大値は
1
5.

3. 最終的な答え

(1) a=4a = -4, 中心の座標は (1,2)(1, 2), 半径は 5\sqrt{5}
(2) l:y=2x+9l: y = -2x + 9, PQR\triangle PQRの面積の最大値は 15

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