(1) 三角柱において、辺BCとねじれの位置にある辺の本数を求める。 (2) 側面が中心角120°のおうぎ形になる円錐の表面積を求める。ただし、円周率は$\pi$とする。 (3) 2つの直角二等辺三角形ABCとBDCを組み合わせた直角二等辺三角形ADCを、ADを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。ただし、円周率は$\pi$とする。 (4) 底面が直角三角形である三角柱を、辺AD上の点PとB, Cを通る平面で2つの立体に分けたとき、頂点Dを含む立体の体積を求める。ただし、AB=3cm, AC=6cm, AD=12cm, AP=5cmとする。

幾何学空間図形三角柱円錐表面積体積ねじれの位置回転体三角錐
2025/7/11

1. 問題の内容

(1) 三角柱において、辺BCとねじれの位置にある辺の本数を求める。
(2) 側面が中心角120°のおうぎ形になる円錐の表面積を求める。ただし、円周率はπ\piとする。
(3) 2つの直角二等辺三角形ABCとBDCを組み合わせた直角二等辺三角形ADCを、ADを軸として1回転させてできる立体の体積を求める。ただし、円周率はπ\piとする。
(4) 底面が直角三角形である三角柱を、辺AD上の点PとB, Cを通る平面で2つの立体に分けたとき、頂点Dを含む立体の体積を求める。ただし、AB=3cm, AC=6cm, AD=12cm, AP=5cmとする。

2. 解き方の手順

(1)
ねじれの位置にある辺とは、平行でなく、かつ交わらない辺のことである。
辺BCと平行な辺はない。
辺BCと交わる辺は、辺ABと辺CFである。
したがって、ねじれの位置にある辺は、辺AD, 辺DE, 辺EFの3本である。
(2)
円錐の母線の長さは12cmである。
展開図のおうぎ形の弧の長さは、底面の円周に等しい。
おうぎ形の弧の長さは、 2π×12×120360=8π2\pi \times 12 \times \frac{120}{360} = 8\pi である。
したがって、底面の円の半径をrとすると、2πr=8π2\pi r = 8\pi より r=4r=4 である。
側面積は π×122×120360=48π \pi \times 12^2 \times \frac{120}{360} = 48\pi である。
底面積は π×42=16π\pi \times 4^2 = 16\pi である。
表面積は側面積と底面積の和であるから、48π+16π=64π48\pi + 16\pi = 64\pi である。
(3)
回転体は、底面の半径が4cmの円錐2つを底面同士で合わせた形になる。
1つの円錐の高さは、4cmである。
円錐の体積は、13×π×r2×h\frac{1}{3} \times \pi \times r^2 \times hで表される。
したがって、円錐1つの体積は、13×π×42×4=643π\frac{1}{3} \times \pi \times 4^2 \times 4 = \frac{64}{3}\pi である。
2つの円錐を合わせた体積は、2×643π=1283π2 \times \frac{64}{3}\pi = \frac{128}{3}\pi である。
(4)
三角柱の体積は、底面積 ×\times 高さである。
底面積は、12×3×6=9\frac{1}{2} \times 3 \times 6 = 9 cm2^2 である。
三角柱の体積は、9×12=1089 \times 12 = 108 cm3^3 である。
立体P-ABCの体積を考える。これは三角錐であり、体積は 13×底面積×高さ\frac{1}{3}\times \text{底面積}\times \text{高さ} で求められる。
底面積は ABC\triangle ABC の面積なので 12×3×6=9\frac{1}{2} \times 3 \times 6 = 9 cm2^2 である。
高さはAP=5cmであるから、立体P-ABCの体積は 13×9×5=15\frac{1}{3} \times 9 \times 5 = 15 cm3^3 である。
したがって、頂点Dを含む立体の体積は、10815=93108 - 15 = 93 cm3^3 である。

3. 最終的な答え

(1) 3本
(2) 64π64\pi
(3) 1283π\frac{128}{3}\pi
(4) 93 cm3^3

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