三角形ABCにおいて、$AB=6$, $BC=5$, $CA=4$である。角Aの二等分線と辺BCの交点をPとする。 (1) 三角形ABCの面積Sと内接円の半径rを求めよ。 (2) 線分BPと線分APの長さを求めよ。

幾何学三角形面積内接円角の二等分線ヘロンの公式余弦定理
2025/7/11

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=6AB=6, BC=5BC=5, CA=4CA=4である。角Aの二等分線と辺BCの交点をPとする。
(1) 三角形ABCの面積Sと内接円の半径rを求めよ。
(2) 線分BPと線分APの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
まず、ヘロンの公式を用いて三角形ABCの面積Sを求める。
s=AB+BC+CA2=6+5+42=152s = \frac{AB + BC + CA}{2} = \frac{6 + 5 + 4}{2} = \frac{15}{2}
S=s(sAB)(sBC)(sCA)=152(1526)(1525)(1524)S = \sqrt{s(s-AB)(s-BC)(s-CA)} = \sqrt{\frac{15}{2}(\frac{15}{2}-6)(\frac{15}{2}-5)(\frac{15}{2}-4)}
S=152×32×52×72=157516=1574S = \sqrt{\frac{15}{2} \times \frac{3}{2} \times \frac{5}{2} \times \frac{7}{2}} = \sqrt{\frac{1575}{16}} = \frac{15\sqrt{7}}{4}
次に、内接円の半径rを求める。
S=rsS = rsより、
r=Ss=1574152=1574×215=72r = \frac{S}{s} = \frac{\frac{15\sqrt{7}}{4}}{\frac{15}{2}} = \frac{15\sqrt{7}}{4} \times \frac{2}{15} = \frac{\sqrt{7}}{2}
(2)
角Aの二等分線が辺BCと交わる点をPとするとき、角の二等分線の定理より、
BP:PC=AB:AC=6:4=3:2BP : PC = AB : AC = 6 : 4 = 3 : 2
よって、BP=33+2BC=35×5=3BP = \frac{3}{3+2} BC = \frac{3}{5} \times 5 = 3
三角形ABPにおいて、余弦定理より、
AP2=AB2+BP22×AB×BP×cosBAP^2 = AB^2 + BP^2 - 2 \times AB \times BP \times \cos B
三角形ABCにおいて、余弦定理より、
cosB=AB2+BC2AC22×AB×BC=62+52422×6×5=36+251660=4560=34\cos B = \frac{AB^2 + BC^2 - AC^2}{2 \times AB \times BC} = \frac{6^2 + 5^2 - 4^2}{2 \times 6 \times 5} = \frac{36 + 25 - 16}{60} = \frac{45}{60} = \frac{3}{4}
AP2=62+322×6×3×34=36+927=18AP^2 = 6^2 + 3^2 - 2 \times 6 \times 3 \times \frac{3}{4} = 36 + 9 - 27 = 18
AP=18=32AP = \sqrt{18} = 3\sqrt{2}

3. 最終的な答え

(1) S=1574S = \frac{15\sqrt{7}}{4}, r=72r = \frac{\sqrt{7}}{2}
(2) BP=3BP = 3, AP=32AP = 3\sqrt{2}

「幾何学」の関連問題

三角形ABCにおいて、辺ABを2:3に内分する点をD、辺ACを4:3に内分する点をEとする。直線BEと直線CDの交点をPとし、直線APが辺BCと交わる点をFとする。 (1) ベクトルAPをベクトルAB...

ベクトル三角形内分線分の比
2025/7/11

4点A(-3, 2), B(2, -2), C(4, 3)と点Dを頂点とする平行四辺形があるとき、点Dの座標としてありうるものを全て求める。

座標平面平行四辺形ベクトル中点
2025/7/11

座標平面上の4点 $A(0,0)$, $B(0,1)$, $C(1,1)$, $D(1,0)$ が与えられています。 実数 $0<t<1$ に対して、線分 $AB$, $BC$, $CD$ を $t:...

座標平面内分点面積曲線の長さ積分
2025/7/11

三角形ABCにおいて、$AB=3, BC=6, CA=5$である。 (1) $\cos{\angle B}$と三角形ABCの面積を求める。 (2) 辺BCの中点をMとし、直線AMと三角形ABCの外接円...

三角形余弦定理ヘロンの公式外接円方べきの定理相似面積
2025/7/11

三角形ABCの重心をGとし、直線AGと辺BCの交点をDとする。このとき、三角形BDGの面積と三角形ABCの面積の比を求める問題です。ただし、問題文には$\frac{\triangle BDGの面積}{...

三角形重心面積比中線相似
2025/7/11

二つの問題があります。 (1) 直線 $l$ は円 $O$ と円 $O'$ の共通接線であるとき、$x$ の値を求めよ。円 $O$ の半径は6, 円 $O'$ の半径は2である。 (2) 直線 $AB...

接線三平方の定理方べきの定理
2025/7/11

円に内接する四角形ABCDがあり、点Aにおける円の接線をlとする。$\angle DAB = 42^\circ$ 、$\angle DBA = 25^\circ$であるとき、$\angle BCD$の...

四角形接弦定理円周角の定理
2025/7/11

四角形ABCDは円に内接しており、点Aにおける円の接線を$l$とする。$\angle DAB = 42^\circ$、$\angle ABD = 25^\circ$ のとき、$\angle BCD$ ...

四角形接弦定理円周角の定理
2025/7/11

三角形ABCにおいて、$BC=4$, $CA=5$, $\cos{C} = \frac{\sqrt{3}}{2}$であるとき、三角形ABCの面積を求める。

三角形面積三角比余弦定理
2025/7/11

円に内接する四角形ABCDがあり、点Aにおける円の接線をlとします。$\angle DAB = 42^\circ$、$\angle DBA = 25^\circ$であるとき、$\angle BCD$の...

四角形接弦定理円周角の定理角度
2025/7/11