三角形ABCにおいて、$\frac{\sin A}{\sqrt{5}} = \frac{\sin B}{\sqrt{2}} = \sin C$が与えられている。 (1) 3辺の長さの比AB:BC:CAと最大角の大きさを求める。 (2) 三角形ABCの外接円の半径が2のとき、三角形ABCの面積を求める。

幾何学三角比正弦定理三角形の面積外接円辺の比
2025/7/11

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、sinA5=sinB2=sinC\frac{\sin A}{\sqrt{5}} = \frac{\sin B}{\sqrt{2}} = \sin Cが与えられている。
(1) 3辺の長さの比AB:BC:CAと最大角の大きさを求める。
(2) 三角形ABCの外接円の半径が2のとき、三角形ABCの面積を求める。

2. 解き方の手順

(1) 正弦定理より、asinA=bsinB=csinC=2R\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2R (Rは外接円の半径) が成り立つ。
したがって、a:b:c=sinA:sinB:sinCa:b:c = \sin A: \sin B: \sin Cである。
与えられた条件より、sinA:sinB:sinC=5:2:1\sin A: \sin B: \sin C = \sqrt{5}:\sqrt{2}:1であるから、
a:b:c=5:2:1a:b:c = \sqrt{5}:\sqrt{2}:1
よって、BC:CA:AB=5:2:1BC:CA:AB = \sqrt{5}:\sqrt{2}:1
BC=5k,CA=2k,AB=kBC = \sqrt{5}k, CA = \sqrt{2}k, AB = k (k>0) とおける。
BC2=5k2,CA2=2k2,AB2=k2BC^2 = 5k^2, CA^2 = 2k^2, AB^2 = k^2 であるから、BC2=CA2+AB2+2CAABcosABC^2 = CA^2 + AB^2 + 2CA \cdot AB \cos A
5k2=2k2+k222k2cosB5k^2 = 2k^2 + k^2 - 2\sqrt{2}k^2 \cos B
2k2+22k2cosB=02k^2 + 2\sqrt{2}k^2 \cos B= 0
cosB=12\cos B = -\frac{1}{\sqrt{2}}
よって、B=135B = 135^\circ
AC2=AB2+BC22ABBCcosBAC^2 = AB^2 + BC^2 - 2AB \cdot BC \cos B
三角形の辺の長さの比は、a:b:c=BC:CA:AB=5:2:1a:b:c = BC:CA:AB = \sqrt{5}:\sqrt{2}:1
最大角は、BBで、B=135B = 135^{\circ}
(2) 外接円の半径が2なので、正弦定理より、CAsinB=2R=4\frac{CA}{\sin B} = 2R = 4
CA=2kCA = \sqrt{2}k であったので、2ksin135=4\frac{\sqrt{2}k}{\sin 135^{\circ}} = 4
2k22=4\frac{\sqrt{2}k}{\frac{\sqrt{2}}{2}} = 4
2k=42k = 4
k=2k = 2
BC=52=25BC = \sqrt{5} \cdot 2 = 2\sqrt{5}
CA=22=22CA = \sqrt{2} \cdot 2 = 2\sqrt{2}
AB=2AB = 2
三角形の面積は、12ABBCsinB=12225sin135=2522=10\frac{1}{2} AB \cdot BC \sin B = \frac{1}{2} \cdot 2 \cdot 2\sqrt{5} \cdot \sin 135^{\circ} = 2\sqrt{5} \cdot \frac{\sqrt{2}}{2} = \sqrt{10}

3. 最終的な答え

(1) AB:BC:CA = 1:5:21:\sqrt{5}:\sqrt{2}, 最大角の大きさ: 135度
(2) 三角形ABCの面積: 10\sqrt{10}

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