## 問題の解答

幾何学接線法線平面曲面
2025/7/11
## 問題の解答
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1. 問題の内容

与えられた問題は、以下の4つの小問からなります。
(1) 円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 上の点 (32,12)(\frac{\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2}) における接線と法線を求める。
(2) 平面 Ax+By+Cz=DAx + By + Cz = D 上の点 (p,q,r)(p, q, r) (ただし Ap+Bq+Cr=DAp + Bq + Cr = D) における接平面と法線を求める。
(3) 点 (33,1)(\frac{\sqrt{3}}{3}, 1) を通る円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の接線と法線を求める。
(4) 曲面 z=xyz = xy 上の点 (1,1,1)(1, 1, 1) における接平面と法線を求める。
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2. 解き方の手順

**(1) 円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 上の点 (32,12)(\frac{\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2}) における接線と法線を求める。**
* **接線の求め方:**
円の方程式を f(x,y)=x2+y21=0f(x, y) = x^2 + y^2 - 1 = 0 とおく。点 (x0,y0)(x_0, y_0) における接線の方程式は、
x0x+y0y=1x_0x + y_0y = 1 で与えられる。
したがって、点 (32,12)(\frac{\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2}) における接線の方程式は、
32x+12y=1\frac{\sqrt{3}}{2}x + \frac{1}{2}y = 1
3x+y=2\sqrt{3}x + y = 2
* **法線の求め方:**
法線は接線に垂直で、接点を通る直線である。接線の傾きは 3-\sqrt{3} なので、法線の傾きは 13\frac{1}{\sqrt{3}} である。
したがって、法線の方程式は、
y12=13(x32)y - \frac{1}{2} = \frac{1}{\sqrt{3}}(x - \frac{\sqrt{3}}{2})
y=13xy = \frac{1}{\sqrt{3}}x
**(2) 平面 Ax+By+Cz=DAx + By + Cz = D 上の点 (p,q,r)(p, q, r) における接平面と法線を求める。**
* **接平面の求め方:**
平面上の点 (p,q,r)(p, q, r) における接平面は、元の平面と一致する。したがって、接平面の方程式は、
Ax+By+Cz=DAx + By + Cz = D
* **法線の求め方:**
平面の法線ベクトルは (A,B,C)(A, B, C) である。したがって、法線は点 (p,q,r)(p, q, r) を通り、方向ベクトルが (A,B,C)(A, B, C) の直線である。
法線の方程式は、
xpA=yqB=zrC\frac{x - p}{A} = \frac{y - q}{B} = \frac{z - r}{C}
**(3) 点 (33,1)(\frac{\sqrt{3}}{3}, 1) を通る円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の接線と法線を求める。**
* **接線の求め方:**
(33,1)(\frac{\sqrt{3}}{3}, 1) から円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 に引いた接線を求める。接点を (x0,y0)(x_0, y_0) とすると、接線の方程式は x0x+y0y=1x_0 x + y_0 y = 1 である。この接線が点 (33,1)(\frac{\sqrt{3}}{3}, 1) を通るので、
33x0+y0=1\frac{\sqrt{3}}{3}x_0 + y_0 = 1
y0=133x0y_0 = 1 - \frac{\sqrt{3}}{3}x_0
また、(x0,y0)(x_0, y_0) は円上の点なので、 x02+y02=1x_0^2 + y_0^2 = 1 を満たす。
x02+(133x0)2=1x_0^2 + (1 - \frac{\sqrt{3}}{3}x_0)^2 = 1
x02+1233x0+13x02=1x_0^2 + 1 - \frac{2\sqrt{3}}{3}x_0 + \frac{1}{3}x_0^2 = 1
43x02233x0=0\frac{4}{3}x_0^2 - \frac{2\sqrt{3}}{3}x_0 = 0
2x0(2x03)=02x_0(2x_0 - \sqrt{3}) = 0
x0=0x_0 = 0 または x0=32x_0 = \frac{\sqrt{3}}{2}
x0=0x_0 = 0 のとき、y0=1y_0 = 1。接線は y=1y = 1
x0=32x_0 = \frac{\sqrt{3}}{2} のとき、y0=12y_0 = \frac{1}{2}。接線は 32x+12y=1\frac{\sqrt{3}}{2}x + \frac{1}{2}y = 1、つまり3x+y=2\sqrt{3}x + y = 2
* **法線の求め方:**
接線 y=1y = 1 に対して、法線は x=33x = \frac{\sqrt{3}}{3}
接線 3x+y=2\sqrt{3}x + y = 2 に対して、法線は y12=13(x32)y - \frac{1}{2} = \frac{1}{\sqrt{3}}(x - \frac{\sqrt{3}}{2})、つまり y=13xy = \frac{1}{\sqrt{3}}x
**(4) 曲面 z=xyz = xy 上の点 (1,1,1)(1, 1, 1) における接平面と法線を求める。**
* **接平面の求め方:**
曲面の方程式を f(x,y,z)=xyz=0f(x, y, z) = xy - z = 0 とおく。
fx=y\frac{\partial f}{\partial x} = y, fy=x\frac{\partial f}{\partial y} = x, fz=1\frac{\partial f}{\partial z} = -1
(1,1,1)(1, 1, 1) における偏微分係数は、それぞれ 1,1,11, 1, -1 となる。
したがって、接平面の方程式は、
1(x1)+1(y1)1(z1)=01(x - 1) + 1(y - 1) - 1(z - 1) = 0
x+yz=1x + y - z = 1
* **法線の求め方:**
法線ベクトルの方向は (1,1,1)(1, 1, -1) である。したがって、法線の方程式は、
x11=y11=z11\frac{x - 1}{1} = \frac{y - 1}{1} = \frac{z - 1}{-1}
x1=y1=(z1)x - 1 = y - 1 = -(z - 1)
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3. 最終的な答え

**(1)**
接線: 3x+y=2\sqrt{3}x + y = 2
法線: y=13xy = \frac{1}{\sqrt{3}}x
**(2)**
接平面: Ax+By+Cz=DAx + By + Cz = D
法線: xpA=yqB=zrC\frac{x - p}{A} = \frac{y - q}{B} = \frac{z - r}{C}
**(3)**
接線: y=1y = 1, 3x+y=2\sqrt{3}x + y = 2
法線: x=33x = \frac{\sqrt{3}}{3}, y=13xy = \frac{1}{\sqrt{3}}x
**(4)**
接平面: x+yz=1x + y - z = 1
法線: x1=y1=(z1)x - 1 = y - 1 = -(z - 1)

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