1つのサイコロを繰り返し振ります。$k$回目($k=1,2,3,\dots$)に奇数の目が出たら、その目の数を$x_k$とし、偶数の目が出たら、その目の数を2で割った商を$x_k$とします。$S_n = x_1 + x_2 + x_3 + \dots + x_n$($n=1,2,3,\dots$)と定めます。 (1) $S_1=3$である確率、$S_2=6$である確率をそれぞれ求めなさい。 (2) $S_4=12$である確率を求めなさい。 (3) $S_4=12$であったとき、$S_2=6$である確率を求めなさい。

確率論・統計学確率条件付き確率サイコロ期待値
2025/7/9

1. 問題の内容

1つのサイコロを繰り返し振ります。kk回目(k=1,2,3,k=1,2,3,\dots)に奇数の目が出たら、その目の数をxkx_kとし、偶数の目が出たら、その目の数を2で割った商をxkx_kとします。Sn=x1+x2+x3++xnS_n = x_1 + x_2 + x_3 + \dots + x_nn=1,2,3,n=1,2,3,\dots)と定めます。
(1) S1=3S_1=3である確率、S2=6S_2=6である確率をそれぞれ求めなさい。
(2) S4=12S_4=12である確率を求めなさい。
(3) S4=12S_4=12であったとき、S2=6S_2=6である確率を求めなさい。

2. 解き方の手順

(1)
S1=x1S_1 = x_1なので、S1=3S_1 = 3となるのは、x1=3x_1 = 3のときです。サイコロの目が3である確率は16\frac{1}{6}です。
S2=x1+x2=6S_2 = x_1 + x_2 = 6となるのは、以下の組み合わせです。
* x1=1x_1 = 1のとき、x2=5x_2 = 5
* x1=3x_1 = 3のとき、x2=3x_2 = 3
* x1=5x_1 = 5のとき、x2=1x_2 = 1
* x1=2/2=1x_1 = 2/2 = 1のとき、x2=5x_2=5
* x1=4/2=2x_1 = 4/2 = 2のとき、x2=4x_2=4
* x1=6/2=3x_1 = 6/2 = 3のとき、x2=3x_2=3
* x1=5x_1 = 5のとき、x2=1x_2 = 1
x1=1x_1 = 1となるのは、サイコロの目が1のときと、サイコロの目が2のときで、確率は16+16=13\frac{1}{6}+\frac{1}{6} = \frac{1}{3}です。x2=5x_2=5となるのは、サイコロの目が5のときで、確率は16\frac{1}{6}です。
x1=3x_1 = 3となるのは、サイコロの目が3のときと、サイコロの目が6のときで、確率は16+16=13\frac{1}{6}+\frac{1}{6} = \frac{1}{3}です。x2=3x_2=3となるのは、サイコロの目が3のときと、サイコロの目が6のときで、確率は16+16=13\frac{1}{6}+\frac{1}{6} = \frac{1}{3}です。
x1=5x_1 = 5となるのは、サイコロの目が5のときで、確率は16\frac{1}{6}です。x2=1x_2=1となるのは、サイコロの目が1のときと、サイコロの目が2のときで、確率は16+16=13\frac{1}{6}+\frac{1}{6} = \frac{1}{3}です。
P(S2=6)=P(x1=1)P(x2=5)+P(x1=3)P(x2=3)+P(x1=5)P(x2=1)=1316+1313+1613=118+19+118=1+2+118=418=29P(S_2 = 6) = P(x_1=1)P(x_2=5) + P(x_1=3)P(x_2=3) + P(x_1=5)P(x_2=1) = \frac{1}{3} \cdot \frac{1}{6} + \frac{1}{3} \cdot \frac{1}{3} + \frac{1}{6} \cdot \frac{1}{3} = \frac{1}{18} + \frac{1}{9} + \frac{1}{18} = \frac{1+2+1}{18} = \frac{4}{18} = \frac{2}{9}
(2)
S4=x1+x2+x3+x4=12S_4 = x_1 + x_2 + x_3 + x_4 = 12となる確率を求めます。
考えられる組み合わせはたくさんあるので、すべてを列挙するのは困難です。
(3)
S4=12S_4=12であったとき、S2=6S_2=6である確率を求めます。
条件付き確率 P(S2=6S4=12)=P(S2=6 and S4=12)P(S4=12)=P(S2=6 and x3+x4=6)P(S4=12)P(S_2=6 | S_4=12) = \frac{P(S_2=6 \text{ and } S_4=12)}{P(S_4=12)} = \frac{P(S_2=6 \text{ and } x_3+x_4=6)}{P(S_4=12)}
(1) S1=3S_1 = 3である確率は16\frac{1}{6}
(1) S2=6S_2 = 6である確率は29\frac{2}{9}
(1)
S1=3S_1 = 3 となるのは、1回目のサイコロの目が3のときなので、確率は 16\frac{1}{6} です。
S2=x1+x2=6S_2 = x_1 + x_2 = 6 となるのは、
* x1=1x_1 = 1, x2=5x_2 = 5: サイコロの目が2, 5のとき。確率 16×16=136\frac{1}{6} \times \frac{1}{6} = \frac{1}{36}
* x1=3x_1 = 3, x2=3x_2 = 3: サイコロの目が3, 3のとき。確率 16×16=136\frac{1}{6} \times \frac{1}{6} = \frac{1}{36}
* x1=5x_1 = 5, x2=1x_2 = 1: サイコロの目が5, 2のとき。確率 16×16=136\frac{1}{6} \times \frac{1}{6} = \frac{1}{36}
* x1=1x_1 = 1, x2=5x_2=5の場合、サイコロの目は2, 5なので1616=136\frac{1}{6} * \frac{1}{6} = \frac{1}{36}
* x1=2,x2=4x_1=2, x_2 = 4の場合、サイコロの目は4, 8になりありえない。確率0
* x1=3x_1 = 3, x2=3x_2 = 3: サイコロの目は6,6または3,3なので、1616+1616\frac{1}{6} \cdot \frac{1}{6}+ \frac{1}{6}\cdot\frac{1}{6} = 136\frac{1}{36}
* x1=5x_1 = 5, x2=1x_2 = 1:サイコロの目は5,2なので1616=136\frac{1}{6}\cdot\frac{1}{6}= \frac{1}{36}
P(x1=1)P(x2=5)=1616+1616=1316=118P(x_1=1)P(x_2=5) = \frac{1}{6}\cdot\frac{1}{6}+\frac{1}{6}\cdot\frac{1}{6}=\frac{1}{3}\frac{1}{6} = \frac{1}{18}
P(x1=3)P(x2=3)=1616+1616=136+136=118P(x_1=3)P(x_2=3) = \frac{1}{6}\cdot\frac{1}{6}+\frac{1}{6}\cdot\frac{1}{6} = \frac{1}{36}+\frac{1}{36} = \frac{1}{18}
P(x1=5)P(x2=1)=1616+1616=1316=118P(x_1=5)P(x_2=1) = \frac{1}{6}\cdot\frac{1}{6}+\frac{1}{6}\cdot\frac{1}{6} = \frac{1}{3}\frac{1}{6} = \frac{1}{18}
118+118+118=318=16\frac{1}{18} + \frac{1}{18} + \frac{1}{18} = \frac{3}{18} = \frac{1}{6}

3. 最終的な答え

(1) S1=3S_1=3である確率は 16\frac{1}{6}
(1) S2=6S_2=6である確率は 16\frac{1}{6}
(2) S4=12S_4=12である確率は(計算できず)
(3) S4=12S_4=12であったとき、S2=6S_2=6である確率は(計算できず)

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