円 $x^2 + y^2 = 1$ と直線 $y = mx - m$ が異なる2点で交わるような $m$ の値の範囲を求める問題です。

幾何学直線交点距離不等式
2025/7/9

1. 問題の内容

x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 と直線 y=mxmy = mx - m が異なる2点で交わるような mm の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

円と直線が異なる2点で交わる条件は、円の中心と直線の距離が円の半径より小さいことです。
まず、円の中心の座標と半径を求めます。円の方程式 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 より、中心は (0,0)(0, 0)、半径は1です。
次に、円の中心 (0,0)(0, 0) と直線 y=mxmy = mx - m の距離 dd を求めます。
直線の式を一般形に変形すると、mxym=0mx - y - m = 0となります。
点と直線の距離の公式より、
d=m(0)(0)mm2+(1)2=mm2+1=mm2+1d = \frac{|m(0) - (0) - m|}{\sqrt{m^2 + (-1)^2}} = \frac{|-m|}{\sqrt{m^2 + 1}} = \frac{|m|}{\sqrt{m^2 + 1}}
円と直線が異なる2点で交わる条件は、d<1d < 1 なので、
mm2+1<1\frac{|m|}{\sqrt{m^2 + 1}} < 1
両辺を2乗すると、
m2m2+1<1\frac{m^2}{m^2 + 1} < 1
両辺にm2+1m^2 + 1をかけると、m2<m2+1m^2 < m^2 + 1 となります。 (m2+1m^2 + 1は常に正なので不等号の向きは変わりません。)
これを整理すると、 0<10 < 1 となります。これは常に成り立つ不等式です。
しかし、m2+1\sqrt{m^2 + 1} が分母にあるため、 mm がどのような値でも m2+10\sqrt{m^2 + 1} \neq 0 は成り立ちます。よって、すべての mm に対して mm2+1<1\frac{|m|}{\sqrt{m^2 + 1}} < 1 が成り立つわけではありません。
mm2+1<1\frac{|m|}{\sqrt{m^2+1}} < 1 を解くために、再度不等式を考えます。
m2m2+1<1\frac{m^2}{m^2+1} < 1
m2<m2+1m^2 < m^2 + 1
0<10 < 1
これは常に成立します。
ただし、元の式は mm2+1<1\frac{|m|}{\sqrt{m^2+1}} < 1 であり、平方根の中身が正である必要があります。これは常に成り立つので、すべて実数 mm が解となります。

3. 最終的な答え

すべての実数

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