複素数平面上の3点 $\alpha = 1+i$, $\beta = 3+2i$, $\gamma$ が正三角形の頂点となるような $\gamma$ を求める問題です。

幾何学複素数平面正三角形複素数回転幾何学
2025/7/9

1. 問題の内容

複素数平面上の3点 α=1+i\alpha = 1+i, β=3+2i\beta = 3+2i, γ\gamma が正三角形の頂点となるような γ\gamma を求める問題です。

2. 解き方の手順

正三角形の頂点となる複素数 α\alpha, β\beta, γ\gamma は、βα\beta - \alphaπ3\frac{\pi}{3} または π3-\frac{\pi}{3} 回転させると γα\gamma - \alpha に一致するという性質を利用します。つまり、
γα=(βα)(cos(±π3)+isin(±π3))\gamma - \alpha = (\beta - \alpha) (\cos(\pm \frac{\pi}{3}) + i \sin(\pm \frac{\pi}{3}))
が成り立ちます。
cos(π3)=12\cos(\frac{\pi}{3}) = \frac{1}{2}sin(π3)=32\sin(\frac{\pi}{3}) = \frac{\sqrt{3}}{2}cos(π3)=12\cos(-\frac{\pi}{3}) = \frac{1}{2}sin(π3)=32\sin(-\frac{\pi}{3}) = -\frac{\sqrt{3}}{2} なので、

1. $\gamma - \alpha = (\beta - \alpha) (\frac{1}{2} + i \frac{\sqrt{3}}{2})$ の場合:

βα=(3+2i)(1+i)=2+i\beta - \alpha = (3+2i) - (1+i) = 2+i
γ(1+i)=(2+i)(12+i32)=1+i3+i232=(132)+i(3+12)\gamma - (1+i) = (2+i) (\frac{1}{2} + i \frac{\sqrt{3}}{2}) = 1 + i\sqrt{3} + \frac{i}{2} - \frac{\sqrt{3}}{2} = (1 - \frac{\sqrt{3}}{2}) + i(\sqrt{3} + \frac{1}{2})
γ=(132+1)+i(3+12+1)=(232)+i(32+3)\gamma = (1 - \frac{\sqrt{3}}{2} + 1) + i(\sqrt{3} + \frac{1}{2} + 1) = (2 - \frac{\sqrt{3}}{2}) + i(\frac{3}{2} + \sqrt{3})

2. $\gamma - \alpha = (\beta - \alpha) (\frac{1}{2} - i \frac{\sqrt{3}}{2})$ の場合:

γ(1+i)=(2+i)(12i32)=1i3+i2+32=(1+32)+i(123)\gamma - (1+i) = (2+i) (\frac{1}{2} - i \frac{\sqrt{3}}{2}) = 1 - i\sqrt{3} + \frac{i}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2} = (1 + \frac{\sqrt{3}}{2}) + i(\frac{1}{2} - \sqrt{3})
γ=(1+32+1)+i(123+1)=(2+32)+i(323)\gamma = (1 + \frac{\sqrt{3}}{2} + 1) + i(\frac{1}{2} - \sqrt{3} + 1) = (2 + \frac{\sqrt{3}}{2}) + i(\frac{3}{2} - \sqrt{3})

3. 最終的な答え

γ=(232)+i(32+3)\gamma = (2 - \frac{\sqrt{3}}{2}) + i(\frac{3}{2} + \sqrt{3}) または γ=(2+32)+i(323)\gamma = (2 + \frac{\sqrt{3}}{2}) + i(\frac{3}{2} - \sqrt{3})

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