四面体OABCにおいて、辺OAの中点をP, 辺BCを2:1に内分する点をQ, 辺OCを1:3に内分する点をR, 辺ABを1:6に内分する点をSとする。$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$, $\vec{OC} = \vec{c}$とするとき、 (1) $\vec{OQ}$, $\vec{OS}$をそれぞれ$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$で表せ。 (2) 直線PQと直線RSが交わるとき、その交点をTとする。$\vec{OT}$を$\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$で表せ。

幾何学ベクトル空間ベクトル四面体内分
2025/7/11

1. 問題の内容

四面体OABCにおいて、辺OAの中点をP, 辺BCを2:1に内分する点をQ, 辺OCを1:3に内分する点をR, 辺ABを1:6に内分する点をSとする。OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b}, OC=c\vec{OC} = \vec{c}とするとき、
(1) OQ\vec{OQ}, OS\vec{OS}をそれぞれa,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}で表せ。
(2) 直線PQと直線RSが交わるとき、その交点をTとする。OT\vec{OT}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}で表せ。

2. 解き方の手順

(1) OQ\vec{OQ}OS\vec{OS}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}で表す。
点Qは辺BCを2:1に内分するので、
OQ=13OB+23OC=13b+23c\vec{OQ} = \frac{1}{3} \vec{OB} + \frac{2}{3} \vec{OC} = \frac{1}{3} \vec{b} + \frac{2}{3} \vec{c}
点Sは辺ABを1:6に内分するので、
OS=67OA+17OB=67a+17b\vec{OS} = \frac{6}{7} \vec{OA} + \frac{1}{7} \vec{OB} = \frac{6}{7} \vec{a} + \frac{1}{7} \vec{b}
(2) 直線PQと直線RSの交点をTとする。OT\vec{OT}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}で表す。
点Tは直線PQ上にあるので、実数kkを用いて
OT=(1k)OP+kOQ=(1k)12a+k(13b+23c)=1k2a+k3b+2k3c\vec{OT} = (1-k) \vec{OP} + k \vec{OQ} = (1-k) \frac{1}{2} \vec{a} + k (\frac{1}{3} \vec{b} + \frac{2}{3} \vec{c}) = \frac{1-k}{2} \vec{a} + \frac{k}{3} \vec{b} + \frac{2k}{3} \vec{c}
点Tは直線RS上にあるので、実数llを用いて
OT=(1l)OR+lOS=(1l)14c+l(67a+17b)=6l7a+l7b+1l4c\vec{OT} = (1-l) \vec{OR} + l \vec{OS} = (1-l) \frac{1}{4} \vec{c} + l (\frac{6}{7} \vec{a} + \frac{1}{7} \vec{b}) = \frac{6l}{7} \vec{a} + \frac{l}{7} \vec{b} + \frac{1-l}{4} \vec{c}
a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}は一次独立なので、係数を比較して
1k2=6l7,k3=l7,2k3=1l4 \frac{1-k}{2} = \frac{6l}{7}, \quad \frac{k}{3} = \frac{l}{7}, \quad \frac{2k}{3} = \frac{1-l}{4}
第2式よりl=7k3l = \frac{7k}{3}。これを第1式に代入して
1k2=677k3=2k \frac{1-k}{2} = \frac{6}{7} \cdot \frac{7k}{3} = 2k
1k=4k    5k=1    k=15 1-k = 4k \implies 5k = 1 \implies k = \frac{1}{5}
よって、l=7315=715l = \frac{7}{3} \cdot \frac{1}{5} = \frac{7}{15}.
したがって、
OT=1152a+153b+2153c=25a+115b+215c \vec{OT} = \frac{1-\frac{1}{5}}{2} \vec{a} + \frac{\frac{1}{5}}{3} \vec{b} + \frac{2\cdot \frac{1}{5}}{3} \vec{c} = \frac{2}{5} \vec{a} + \frac{1}{15} \vec{b} + \frac{2}{15} \vec{c}
または、
OT=67157a+7157b+17154c=25a+115b+215c \vec{OT} = \frac{6 \cdot \frac{7}{15}}{7} \vec{a} + \frac{\frac{7}{15}}{7} \vec{b} + \frac{1-\frac{7}{15}}{4} \vec{c} = \frac{2}{5} \vec{a} + \frac{1}{15} \vec{b} + \frac{2}{15} \vec{c}

3. 最終的な答え

(1) OQ=13b+23c\vec{OQ} = \frac{1}{3} \vec{b} + \frac{2}{3} \vec{c}, OS=67a+17b\vec{OS} = \frac{6}{7} \vec{a} + \frac{1}{7} \vec{b}
(2) OT=25a+115b+215c\vec{OT} = \frac{2}{5} \vec{a} + \frac{1}{15} \vec{b} + \frac{2}{15} \vec{c}

「幾何学」の関連問題

平行四辺形ABCDにおいて、$AB=5$, $BC=8$, $\angle ABC=\theta$ ($0^\circ < \theta < 90^\circ$)が成り立つとき、平行四辺形ABCDの面...

平行四辺形面積三角関数角度
2025/7/11

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=5, BC=4, CA=6, AD=CDである。 (1) $\cos{\angle ABC}$, $\sin{\angle ABC}$, 三角形ABCの面積を...

四角形余弦定理正弦定理面積
2025/7/11

問題は2つあります。 (1) 点 A(4, -1, 3) と点 B(2, 1, 1) を通る直線と xy 平面の交点の座標を求めます。 (2) 4点 O(0, 0, 0), A(1, 3, -2), ...

ベクトル空間ベクトル直線平面交点一次従属
2025/7/11

一辺の長さが4の正四面体OABCについて、以下のものを求める問題です。 (1) 三角形ABCの面積 $S_1$ (2) 正四面体OABCの体積 $V_1$ (3) 正四面体OABCの外接球の半径 $R...

正四面体体積表面積外接球内接球面積
2025/7/11

問題(3):正四面体OABCがあり、各面の重心をO', A', B', C'とする。四面体OABCの体積をV、四面体O'A'B'C'の体積をV'とするとき、V/V'の値を求める。 問題(4):5で割る...

正四面体体積比算数整数の性質合同式公約数
2025/7/11

三角形ABCにおいて、辺ABを1:3に内分する点をD、辺ACを2:3に内分する点をEとする。線分CDとBEの交点をFとし、直線AFと辺BCの交点をGとする。このとき、三角形EFGの面積が三角形ABCの...

三角形チェバの定理メネラウスの定理面積比内分
2025/7/11

三角形ABCにおいて、辺ABを1:3に内分する点をD、辺ACを2:3に内分する点をEとする。線分CDとBEの交点をFとし、直線AFと辺BCの交点をGとする。このとき、三角形EFGの面積が三角形ABCの...

三角形面積比チェバの定理メネラウスの定理内分
2025/7/11

円の弦ABとCDが点Pで交わっています。PA = 4, AB = 7, PD = 5のとき、PC = $x$ の値を求めます。

方べきの定理幾何
2025/7/11

平面上に $n$ 本の直線があり、どの2本も平行でなく、どの3本も1点で交わらないとする。このとき、$n$ 本の直線によってできる交点の個数 $a_n$ を求める問題である。 $a_n$ が満たす漸化...

直線交点漸化式一般項数学的帰納法
2025/7/11

四面体ABCDにおいて、$AB=6$, $BC=\sqrt{13}$, $AD=BD=CD=CA=5$が与えられている。 (1) $\angle BAC = \theta$ とするとき、$\cos \...

四面体体積余弦定理正弦定理面積空間図形
2025/7/11