問題文は、楕円 $\frac{x^2}{4}+y^2=1$ と直線 $y=-\frac{1}{2}x+k$ が異なる2点P, Qで交わるときの、$k$ のとり得る値の範囲を求める問題です。さらに、その範囲で $k$ が動くとき、線分PQの中点Mの軌跡を求める問題です。

幾何学楕円直線交点軌跡判別式解と係数の関係
2025/7/9

1. 問題の内容

問題文は、楕円 x24+y2=1\frac{x^2}{4}+y^2=1 と直線 y=12x+ky=-\frac{1}{2}x+k が異なる2点P, Qで交わるときの、kk のとり得る値の範囲を求める問題です。さらに、その範囲で kk が動くとき、線分PQの中点Mの軌跡を求める問題です。

2. 解き方の手順

(ア) 楕円と直線が異なる2点で交わる条件を求めます。
楕円の式に直線の式を代入すると、
x24+(12x+k)2=1\frac{x^2}{4} + (-\frac{1}{2}x+k)^2 = 1
x24+14x2kx+k2=1\frac{x^2}{4} + \frac{1}{4}x^2 -kx + k^2 = 1
12x2kx+k21=0\frac{1}{2}x^2 - kx + k^2-1 = 0
x22kx+2(k21)=0x^2 - 2kx + 2(k^2-1) = 0
この2次方程式が異なる2つの実数解を持つ条件は、判別式 D>0D>0 です。
D=(2k)24(1)(2(k21))=4k28(k21)=4k28k2+8=4k2+8>0D = (-2k)^2 - 4(1)(2(k^2-1)) = 4k^2 - 8(k^2-1) = 4k^2 - 8k^2 + 8 = -4k^2 + 8 > 0
4k2<84k^2 < 8
k2<2k^2 < 2
2<k<2-\sqrt{2} < k < \sqrt{2}
したがって、アに入るのは③です。
(イ) 線分PQの中点Mの座標を求めます。
P, Qのx座標をそれぞれα,β\alpha, \betaとすると、Mのx座標はα+β2\frac{\alpha+\beta}{2}です。
(α,β\alpha, \betax22kx+2(k21)=0x^2 - 2kx + 2(k^2-1) = 0 の解なので、解と係数の関係から α+β=2k\alpha + \beta = 2k となります。)
Mのy座標はy=12(α+β2)+k=14(α+β)+ky = -\frac{1}{2}(\frac{\alpha+\beta}{2}) + k = -\frac{1}{4}(\alpha+\beta) + k
したがって、Mの座標は(α+β2,α+β4+k)(\frac{\alpha+\beta}{2}, -\frac{\alpha+\beta}{4}+k)と表されます。
イには2, ウには4が入ります。
(エ) α+β=2k\alpha + \beta = 2k より、エに入るのは2です。
(オ) 中点Mの軌跡を求めます。
Mのx座標をxxとすると、x=α+β2=2k2=kx = \frac{\alpha+\beta}{2} = \frac{2k}{2} = k
Mのy座標をyyとすると、y=α+β4+k=2k4+k=12k+k=12ky = -\frac{\alpha+\beta}{4} + k = -\frac{2k}{4} + k = -\frac{1}{2}k + k = \frac{1}{2}k
k=xk=xなので、y=12xy = \frac{1}{2}x
したがって、オには1, カには2が入ります。
(キ)
2<k<2-\sqrt{2} < k < \sqrt{2}であり、x=kx=kなので、2<x<2-\sqrt{2} < x < \sqrt{2}
キに入るのは③です。

3. 最終的な答え

ア: ③
イ: 2
ウ: 4
エ: 2
オ: 1
カ: 2
キ: ③

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