与えられた2次方程式、不等式、及び場合の数に関する問題を解きます。 (7) 2次方程式 $x^2 + 2x - 4 = 0$ …① (1) ①を解く。 (2) ①の解のうち、正の方を $a$ とするとき、1次不等式 $(a+1)x > 2a+7$ …②を解く。 (3) (2)の $a$、②に対して、②と $2x - k + 1 < 0$ をともに満たす整数 $x$ の値が3個だけあるとき、整数 $k$ の値をすべて求める。 (1) A, B, C, D, E の5文字を1列に並べるとき、A, B, C がこの順になる並べ方は何通りあるか。 (2) 9人の生徒を、2人, 2人, 2人, 3人の4つの組に分ける方法は何通りあるか。 (3) Aさんを含む4人の男子とBさんを含む3人の女子の計7人から5人を選ぶとき、男子からAさんを含む3人、女子からBさんを含む2人を選ぶ選び方は何通りあるか。

代数学二次方程式不等式場合の数組合せ順列
2025/7/9
はい、承知いたしました。問題文を丁寧に読み解き、解答を作成します。

1. 問題の内容

与えられた2次方程式、不等式、及び場合の数に関する問題を解きます。
(7) 2次方程式 x2+2x4=0x^2 + 2x - 4 = 0 …①
(1) ①を解く。
(2) ①の解のうち、正の方を aa とするとき、1次不等式 (a+1)x>2a+7(a+1)x > 2a+7 …②を解く。
(3) (2)の aa、②に対して、②と 2xk+1<02x - k + 1 < 0 をともに満たす整数 xx の値が3個だけあるとき、整数 kk の値をすべて求める。
(1) A, B, C, D, E の5文字を1列に並べるとき、A, B, C がこの順になる並べ方は何通りあるか。
(2) 9人の生徒を、2人, 2人, 2人, 3人の4つの組に分ける方法は何通りあるか。
(3) Aさんを含む4人の男子とBさんを含む3人の女子の計7人から5人を選ぶとき、男子からAさんを含む3人、女子からBさんを含む2人を選ぶ選び方は何通りあるか。

2. 解き方の手順

(7)
(1) 2次方程式 x2+2x4=0x^2 + 2x - 4 = 0 を解の公式を用いて解きます。
解の公式は x=b±b24ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a} です。この問題では、a=1a=1, b=2b=2, c=4c=-4 なので、
x=2±224(1)(4)2(1)=2±4+162=2±202=2±252=1±5x = \frac{-2 \pm \sqrt{2^2 - 4(1)(-4)}}{2(1)} = \frac{-2 \pm \sqrt{4 + 16}}{2} = \frac{-2 \pm \sqrt{20}}{2} = \frac{-2 \pm 2\sqrt{5}}{2} = -1 \pm \sqrt{5}
(2) ①の解のうち、正の方は a=1+5a = -1 + \sqrt{5} です。これを不等式 (a+1)x>2a+7(a+1)x > 2a+7 に代入します。
(a+1)=(1+5+1)=5(a+1) = (-1 + \sqrt{5} + 1) = \sqrt{5}
2a+7=2(1+5)+7=2+25+7=5+252a+7 = 2(-1+\sqrt{5})+7 = -2 + 2\sqrt{5} + 7 = 5 + 2\sqrt{5}
したがって、5x>5+25\sqrt{5}x > 5 + 2\sqrt{5} となり、x>5+255=55+2=5+2x > \frac{5 + 2\sqrt{5}}{\sqrt{5}} = \frac{5}{\sqrt{5}} + 2 = \sqrt{5} + 2
(3) (2)の結果から、x>5+2x > \sqrt{5} + 2 …② です。また、2xk+1<02x - k + 1 < 0 より、2x<k12x < k - 1x<k12x < \frac{k-1}{2} …③ です。
②と③をともに満たす整数 xx の値が3個だけであるとき、xx5+2<x<k12\sqrt{5}+2 < x < \frac{k-1}{2} の範囲に3つの整数解を持つ必要があります。
52.236\sqrt{5} \approx 2.236 なので、5+24.236\sqrt{5}+2 \approx 4.236 です。
したがって、整数 xx は 5, 6, 7 の3つです。
7<k1287 < \frac{k-1}{2} \leq 8 である必要があります。
14<k11614 < k-1 \leq 16
15<k1715 < k \leq 17
kk は整数なので、k=16,17k = 16, 17 となります。
(1) 5文字 A, B, C, D, E を並べる総数は 5!=1205! = 120 通りです。A, B, C の順序が固定されているので、A, B, C を同じ文字として考え、並べた後に順番に A, B, C を割り当てれば良いです。よって、5!3!=5×4=20\frac{5!}{3!} = 5 \times 4 = 20 通りです。
(2) 9人の生徒を2人, 2人, 2人, 3人の4つの組に分ける方法は、
(92)(72)(52)(33)×13!=9×82×7×62×5×42×1×16=36×21×10×16=6×21×10=1260\binom{9}{2} \binom{7}{2} \binom{5}{2} \binom{3}{3} \times \frac{1}{3!} = \frac{9 \times 8}{2} \times \frac{7 \times 6}{2} \times \frac{5 \times 4}{2} \times 1 \times \frac{1}{6} = 36 \times 21 \times 10 \times \frac{1}{6} = 6 \times 21 \times 10 = 1260 通りです。
(3) Aさんを含む4人の男子とBさんを含む3人の女子の計7人から5人を選ぶとき、男子からAさんを含む3人、女子からBさんを含む2人を選ぶ選び方は、男子がAさんを含んで3人なので、残り2人の男子を男子全体から選びます。女子はBさんを含んで2人なので、残り1人の女子を女子全体から選びます。男子の残り人数は4-1=3人、女子の残り人数は3-1=2人です。
したがって、選び方は (32)(21)=3×2=6\binom{3}{2} \binom{2}{1} = 3 \times 2 = 6 通りです。

3. 最終的な答え

(7)
(1) x=1±5x = -1 \pm \sqrt{5}
(2) x>2+5x > 2 + \sqrt{5}
(3) k=16,17k = 16, 17
(1) 20 通り
(2) 1260 通り
(3) 6 通り

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