$\triangle ABC$ において、$AB = \sqrt{2}$、$AC = 5\sqrt{2}$、$\angle BAC = 60^\circ$ であるとき、以下の値を求める問題です。 (ア) $BC$ の長さ (イ) $\triangle ABC$ の面積 (ウ) $\triangle ABC$ の内接円の半径

幾何学三角形余弦定理面積内接円三角関数
2025/3/10

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、AB=2AB = \sqrt{2}AC=52AC = 5\sqrt{2}BAC=60\angle BAC = 60^\circ であるとき、以下の値を求める問題です。
(ア) BCBC の長さ
(イ) ABC\triangle ABC の面積
(ウ) ABC\triangle ABC の内接円の半径

2. 解き方の手順

(ア) BCBC の長さを求める
余弦定理より、
BC2=AB2+AC22ABACcosBACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \cdot AB \cdot AC \cdot \cos{\angle BAC}
BC2=(2)2+(52)22252cos60BC^2 = (\sqrt{2})^2 + (5\sqrt{2})^2 - 2 \cdot \sqrt{2} \cdot 5\sqrt{2} \cdot \cos{60^\circ}
BC2=2+50225212BC^2 = 2 + 50 - 2 \cdot \sqrt{2} \cdot 5\sqrt{2} \cdot \frac{1}{2}
BC2=5210122BC^2 = 52 - 10 \cdot \frac{1}{2} \cdot 2
BC2=5210=42BC^2 = 52 - 10 = 42
BC=42BC = \sqrt{42}
(イ) ABC\triangle ABC の面積を求める
ABC\triangle ABC の面積 SS は、
S=12ABACsinBACS = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot AC \cdot \sin{\angle BAC}
S=12252sin60S = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{2} \cdot 5\sqrt{2} \cdot \sin{60^\circ}
S=1225232S = \frac{1}{2} \cdot \sqrt{2} \cdot 5\sqrt{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}
S=121032S = \frac{1}{2} \cdot 10 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}
S=1034=532S = \frac{10\sqrt{3}}{4} = \frac{5\sqrt{3}}{2}
(ウ) ABC\triangle ABC の内接円の半径を求める
内接円の半径を rr とすると、ABC\triangle ABC の面積 SS は、S=12r(AB+BC+CA)S = \frac{1}{2}r(AB + BC + CA) で表される。
532=12r(2+42+52)\frac{5\sqrt{3}}{2} = \frac{1}{2} r (\sqrt{2} + \sqrt{42} + 5\sqrt{2})
532=12r(62+42)\frac{5\sqrt{3}}{2} = \frac{1}{2} r (6\sqrt{2} + \sqrt{42})
53=r(62+42)5\sqrt{3} = r (6\sqrt{2} + \sqrt{42})
r=5362+42r = \frac{5\sqrt{3}}{6\sqrt{2} + \sqrt{42}}
r=5362+4262426242r = \frac{5\sqrt{3}}{6\sqrt{2} + \sqrt{42}} \cdot \frac{6\sqrt{2} - \sqrt{42}}{6\sqrt{2} - \sqrt{42}}
r=53(6242)(62)2(42)2r = \frac{5\sqrt{3}(6\sqrt{2} - \sqrt{42})}{(6\sqrt{2})^2 - (\sqrt{42})^2}
r=53(6242)7242r = \frac{5\sqrt{3}(6\sqrt{2} - \sqrt{42})}{72 - 42}
r=53(6242)30r = \frac{5\sqrt{3}(6\sqrt{2} - \sqrt{42})}{30}
r=3(6242)6r = \frac{\sqrt{3}(6\sqrt{2} - \sqrt{42})}{6}
r=661266=663146r = \frac{6\sqrt{6} - \sqrt{126}}{6} = \frac{6\sqrt{6} - 3\sqrt{14}}{6}
r=26142r = \frac{2\sqrt{6} - \sqrt{14}}{2}

3. 最終的な答え

BC=42BC = \sqrt{42}
S=532S = \frac{5\sqrt{3}}{2}
r=26142r = \frac{2\sqrt{6} - \sqrt{14}}{2}

「幾何学」の関連問題

次の角 $\theta$ について、$\sin\theta$, $\cos\theta$, $\tan\theta$ の値を求めます。 (1) $\theta = \frac{9}{4}\pi$ (2...

三角関数三角比ラジアン角度
2025/7/29

長方形ABCDがあり、点Mは辺ADの中点です。点PはAを出発し、辺AB, BC, CD上を秒速1cmでDまで動きます。点Pが動き始めてからx秒後における線分PMと長方形ABCDの辺で囲まれた図形のうち...

面積長方形移動三角形数式
2025/7/29

点A(-3, -1)から円 $x^2 + y^2 = 5$ に引いた接線の方程式と接点の座標を求める問題です。

接線座標
2025/7/29

長方形ABCDがあり、MはADの中点。PはAを出発し、B, Cを通ってDまで秒速1cmで動く。Pが動き始めてからx秒後の線分PMと長方形ABCDの辺で囲まれた図形のうち、Aを含む部分の面積を$y cm...

図形面積長方形台形三角形移動
2025/7/29

一辺の長さが1cmの正三角形ABCの各頂点を中心とする半径1cmの円があり、弧AB、弧BC、弧CAで囲まれた図形の周の長さを求める問題です。

正三角形扇形周の長さ弧の長さ
2025/7/29

一辺の長さが1cmの正三角形ABCがあり、各頂点を中心とする半径1cmの円が描かれています。弧AB, 弧BC, 弧CAで囲まれた図形(三つの円弧で囲まれた部分)の周の長さを求める問題です。

幾何正三角形円弧周の長さ
2025/7/29

長方形ABCDにおいて、点Mは辺ADの中点であり、AD = 5cmです。点PはAを出発し、辺AB, BC, CD上を秒速1cmでDまで移動します。点PがAを出発してからx秒後の線分PMと長方形ABCD...

図形面積長方形台形関数移動
2025/7/29

与えられた円 $x^2 + y^2 = r^2$ 上の点 $P(x_1, y_1)$ における接線の方程式を求める問題が4つ与えられています。 (1) 円 $x^2 + y^2 = 5$、点 $P(1...

接線座標平面
2025/7/29

点 A, B が与えられたとき、条件を満たす点 P の軌跡を求める問題です。 (1) A(-3, 0), B(3, 0) に対して、$AP^2 + BP^2 = 20$ を満たす点 P の軌跡を求めま...

軌跡座標平面距離
2025/7/29

円 $x^2 + y^2 = 5$ と直線 $y = 3x + m$ が接するとき、定数 $m$ の値を求める問題です。

直線接する点と直線の距離数式処理
2025/7/29