(1) 第2行で余因子展開する。
行列式∣A∣の第i行、第j列の余因子をAijとすると、第2行での余因子展開は次のようになる。 ∣A∣=3A21+(−2)A22+(−2)A23+2A24 ここで、Aij=(−1)i+jMij であり、Mij は第i行と第j列を取り除いた小行列式である。 A21=(−1)2+1−1005−48300=−((−1)⋅(−4)⋅0+5⋅0⋅0+3⋅0⋅8−3⋅(−4)⋅0−(−1)⋅0⋅0−5⋅8⋅0)=0 A22=(−1)2+20465−48300=0⋅(−4)⋅0+5⋅0⋅6+3⋅4⋅8−3⋅(−4)⋅6−0⋅0⋅8−5⋅4⋅0=0+0+96+72−0−0=168 A23=(−1)2+3046−100300=−(0⋅0⋅0+(−1)⋅0⋅6+3⋅4⋅0−3⋅0⋅6−0⋅0⋅0−(−1)⋅4⋅0)=0 A24=(−1)2+4046−1005−48=0⋅0⋅8+(−1)⋅(−4)⋅6+5⋅4⋅0−5⋅0⋅6−0⋅(−4)⋅0−(−1)⋅4⋅8=0+24+0−0−0+32=56 したがって、∣A∣=3⋅0+(−2)⋅168+(−2)⋅0+2⋅56=0−336+0+112=−224 (2) 第4列で余因子展開する。
∣A∣=3A14+2A24+0A34+0A44 A14=(−1)1+4346−200−2−48=−(3⋅0⋅8+(−2)⋅(−4)⋅6+(−2)⋅4⋅0−(−2)⋅0⋅6−3⋅(−4)⋅0−(−2)⋅4⋅8)=−(0+48+0−0−0+64)=−112 A24=56 (上記で計算済み) したがって、∣A∣=3⋅(−112)+2⋅56+0+0=−336+112=−224 (3) |A| の値を求める。
第3行または第4行に着目すると、0が多いので計算が楽になる。第3行で余因子展開すると、
∣A∣=4A31+0A32+(−4)A33+0A34=4A31−4A33 A31=(−1)3+1−1−205−28320=−1⋅(−2)⋅0+5⋅2⋅0+3⋅(−2)⋅8−3⋅(−2)⋅0−(−1)⋅2⋅0−5⋅(−2)⋅0=0+0−48−0−0−0=−48 A33=(−1)3+3036−1−20320=0⋅(−2)⋅0+(−1)⋅2⋅6+3⋅3⋅0−3⋅(−2)⋅6−0⋅2⋅0−(−1)⋅3⋅0=0−12+0+36−0−0=24 ∣A∣=4⋅(−48)−4⋅24=−192−96=−288 第4列で展開した時の値と異なってしまった。
正しくは、Aの値を余因子展開で求める。第4行に注目して展開すると、
∣A∣=6A41+0A42+8A43+0A44=6A41+8A43 A41=(−1)4+1−1−205−2−4320=−((−1)×(−2)×0+5×2×0+3×(−2)×(−4)−3×(−2)×0−(−1)×2×0−5×(−2)×0)=−(0+0+24−0−0−0)=−24 A43=(−1)4+3034−1−20320=−(0×(−2)×0+(−1)×2×4+3×3×0−3×(−2)×4−0×2×0−(−1)×3×0)=−(−8+24)=−16 ∣A∣=6×(−24)+8×(−16)=−144−128=−272 まだ違う値が出てしまう。
しかし第2行での展開と第4列での展開が一致したので、-224が正しいと思われる。
別の方法で確認する。第3列に4/5倍したものを第1列から引く。
−44.60−0.4−1−2005−2−483200