## 1. 問題の内容

代数学不等式証明代数不等式相加相乗平均
2025/7/10
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1. 問題の内容

1. $a > b$ のとき、不等式 $\frac{a+2b}{3} > \frac{a+3b}{4}$ を証明する。

2. 不等式 $4x^2 \ge 3y(4x-3y)$ を証明し、等号が成り立つ条件を求める。

3. 不等式 $x^2 + 5y^2 \ge 4xy$ を証明し、等号が成り立つ条件を求める。

4. $a > b > 0$ のとき、不等式 $3\sqrt{a} + 4\sqrt{b} > \sqrt{9a+16b}$ を証明する。

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2. 解き方の手順

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1. 不等式 $\frac{a+2b}{3} > \frac{a+3b}{4}$ の証明**

まず、不等式の両辺に12をかけて分母を払います。
4(a+2b)>3(a+3b)4(a+2b) > 3(a+3b)
これを展開すると、
4a+8b>3a+9b4a + 8b > 3a + 9b
移項して整理すると、
a>ba > b
問題の条件より a>ba > b なので、上記の式は常に成り立ちます。したがって、逆をたどれば、元の不等式も成り立つことが証明できます。
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2. 不等式 $4x^2 \ge 3y(4x-3y)$ の証明**

不等式を変形します。
4x212xy9y24x^2 \ge 12xy - 9y^2
移項して整理すると、
4x212xy+9y204x^2 - 12xy + 9y^2 \ge 0
これは (2x3y)20(2x-3y)^2 \ge 0 と変形できます。実数の二乗は常に0以上なので、この不等式は常に成り立ちます。
等号が成り立つのは 2x3y=02x - 3y = 0 のとき、つまり 2x=3y2x=3y のときです。
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3. 不等式 $x^2 + 5y^2 \ge 4xy$ の証明**

不等式を変形します。
x24xy+5y20x^2 - 4xy + 5y^2 \ge 0
x24xy+4y2+y20x^2 - 4xy + 4y^2 + y^2 \ge 0
(x2y)2+y20(x-2y)^2 + y^2 \ge 0
実数の二乗は常に0以上なので、この不等式は常に成り立ちます。
等号が成り立つのは x2y=0x - 2y = 0 かつ y=0y = 0 のとき、つまり x=0x = 0 かつ y=0y = 0 のときです。
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4. 不等式 $3\sqrt{a} + 4\sqrt{b} > \sqrt{9a+16b}$ の証明**

両辺が正なので、2乗して比較します。
(3a+4b)2>(9a+16b)2(3\sqrt{a} + 4\sqrt{b})^2 > (\sqrt{9a+16b})^2
9a+24ab+16b>9a+16b9a + 24\sqrt{ab} + 16b > 9a + 16b
24ab>024\sqrt{ab} > 0
a>0a > 0 かつ b>0b > 0 なので、24ab>024\sqrt{ab} > 0 は常に成り立ちます。したがって、元の不等式も成り立ちます。
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3. 最終的な答え

1. $\frac{a+2b}{3} > \frac{a+3b}{4}$ は、$a > b$ のとき成り立つ。

2. $4x^2 \ge 3y(4x-3y)$ は常に成り立ち、等号が成り立つのは $2x=3y$ のとき。

3. $x^2 + 5y^2 \ge 4xy$ は常に成り立ち、等号が成り立つのは $x=0$ かつ $y=0$ のとき。

4. $3\sqrt{a} + 4\sqrt{b} > \sqrt{9a+16b}$ は、$a > b > 0$ のとき成り立つ。

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