与えられた行列 $A$ の行列式 $|A|$ を計算し、その逆行列 $A^{-1}$ の (2,3) 成分と (3,1) 成分を求める問題です。 $A = \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 1 & 1 & -1 \\ 4 & 1 & 5 \end{pmatrix}$

代数学線形代数行列行列式逆行列余因子
2025/7/11

1. 問題の内容

与えられた行列 AA の行列式 A|A| を計算し、その逆行列 A1A^{-1} の (2,3) 成分と (3,1) 成分を求める問題です。
A=(123111415)A = \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 1 & 1 & -1 \\ 4 & 1 & 5 \end{pmatrix}

2. 解き方の手順

まず、行列 AA の行列式 A|A| を計算します。
A=1(15(1)1)2(15(1)4)+3(1114)=1(5+1)2(5+4)+3(14)=6189=21|A| = 1(1 \cdot 5 - (-1) \cdot 1) - 2(1 \cdot 5 - (-1) \cdot 4) + 3(1 \cdot 1 - 1 \cdot 4) = 1(5 + 1) - 2(5 + 4) + 3(1 - 4) = 6 - 18 - 9 = -21
次に、逆行列 A1A^{-1} を求めます。逆行列の (i,j)(i, j) 成分は、余因子行列の転置の (i,j)(i, j) 成分を A|A| で割ったものです。
Aij1=CjiAA^{-1}_{ij} = \frac{C_{ji}}{|A|}
ここで CijC_{ij}AA(i,j)(i, j) 余因子です。
A1A^{-1}(2,3)(2,3) 成分を求めるには、C32C_{32} を計算する必要があります。
C32=(1)3+21311=(1)(1(1)31)=(1)(13)=4C_{32} = (-1)^{3+2} \begin{vmatrix} 1 & 3 \\ 1 & -1 \end{vmatrix} = (-1)(1 \cdot (-1) - 3 \cdot 1) = (-1)(-1 - 3) = 4
したがって、A231=C32A=421=421A^{-1}_{23} = \frac{C_{32}}{|A|} = \frac{4}{-21} = -\frac{4}{21}
A1A^{-1}(3,1)(3,1) 成分を求めるには、C13C_{13} を計算する必要があります。
C13=(1)1+31141=(1114)=14=3C_{13} = (-1)^{1+3} \begin{vmatrix} 1 & 1 \\ 4 & 1 \end{vmatrix} = (1 \cdot 1 - 1 \cdot 4) = 1 - 4 = -3
したがって、A311=C13A=321=17A^{-1}_{31} = \frac{C_{13}}{|A|} = \frac{-3}{-21} = \frac{1}{7}

3. 最終的な答え

行列 AA の行列式 A|A|21-21 です。
逆行列 A1A^{-1} の (2,3) 成分は 421-\frac{4}{21} です。
逆行列 A1A^{-1} の (3,1) 成分は 17\frac{1}{7} です。
行列式: A=21|A| = -21
A1A^{-1} の (2,3) 成分: 421-\frac{4}{21}
A1A^{-1} の (3,1) 成分: 17\frac{1}{7}

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