問題は2つの部分から構成されています。 (1) 不等式 $|x - \frac{1}{3}| < \frac{13}{3}$ を満たす整数 $x$ の個数を求める。 (2) $a > 0$ のとき、不等式 $|x - \frac{1}{3}| < a$ を満たす整数 $x$ が5個であるような $a$ の値の範囲を求める。

代数学絶対値不等式整数数直線
2025/7/10

1. 問題の内容

問題は2つの部分から構成されています。
(1) 不等式 x13<133|x - \frac{1}{3}| < \frac{13}{3} を満たす整数 xx の個数を求める。
(2) a>0a > 0 のとき、不等式 x13<a|x - \frac{1}{3}| < a を満たす整数 xx が5個であるような aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 不等式 x13<133|x - \frac{1}{3}| < \frac{13}{3} を解きます。
絶対値記号を外すと、
133<x13<133-\frac{13}{3} < x - \frac{1}{3} < \frac{13}{3}
各辺に 13\frac{1}{3} を加えると、
133+13<x<133+13-\frac{13}{3} + \frac{1}{3} < x < \frac{13}{3} + \frac{1}{3}
123<x<143-\frac{12}{3} < x < \frac{14}{3}
4<x<143=423-4 < x < \frac{14}{3} = 4\frac{2}{3}
この範囲の整数 xx は、3,2,1,0,1,2,3,4-3, -2, -1, 0, 1, 2, 3, 4 の8個です。
(2) 不等式 x13<a|x - \frac{1}{3}| < a を解きます。
絶対値記号を外すと、
a<x13<a-a < x - \frac{1}{3} < a
各辺に 13\frac{1}{3} を加えると、
a+13<x<a+13-a + \frac{1}{3} < x < a + \frac{1}{3}
この範囲に含まれる整数 xx が5個であるためには、
a>0a > 0 であることに注意して、次のように考える必要があります。
整数 xx が5個となるのは、x=n,n+1,n+2,n+3,n+4x=n, n+1, n+2, n+3, n+4 のような連続する5つの整数であるときです。
したがって、a+13(a+13)=2aa + \frac{1}{3} - (-a + \frac{1}{3}) = 2a が整数5個分の幅より大きく、整数6個分の幅より小さい必要があります。
52a<65 \le 2a < 6
52a<3\frac{5}{2} \le a < 3
不等式 x13<a|x - \frac{1}{3}| < a を満たす整数が5個であるということは、xx はある整数 nn から n+4n+4 までの5個の整数を取るということです。
つまり、nxn+4n \le x \le n+4 です。この範囲が a+13<x<a+13-a + \frac{1}{3} < x < a + \frac{1}{3} に含まれる必要があります。
a+13<n-a + \frac{1}{3} < n かつ n+4<a+13n+4 < a + \frac{1}{3}
n+4(a+13)=(n+4)n=5<2an+4 - (-a+\frac{1}{3}) = (n+4) - n =5 < 2a, 2a52a \ge 5
a+13(n+4)<1a + \frac{1}{3} - (n+4) < 1 という条件と
n(a+13)<1n - (-a + \frac{1}{3})<1 という条件から、52a<65 \le 2a < 6 を求めることができます。
52a<3\frac{5}{2} \le a < 3

3. 最終的な答え

(1) 8個
(2) 52a<3\frac{5}{2} \le a < 3

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