(1) すべての実数 $x$ に対して、不等式 $kx^2 - kx + 2 > 0$ が成り立つような $k$ の範囲を求める。 (2) ある実数 $x$ に対して、不等式 $x^2 - 3x + 4 < kx$ が成り立つような $k$ の範囲を求める。

代数学二次不等式判別式二次関数
2025/7/10

1. 問題の内容

(1) すべての実数 xx に対して、不等式 kx2kx+2>0kx^2 - kx + 2 > 0 が成り立つような kk の範囲を求める。
(2) ある実数 xx に対して、不等式 x23x+4<kxx^2 - 3x + 4 < kx が成り立つような kk の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1)
kx2kx+2>0kx^2 - kx + 2 > 0 がすべての実数 xx に対して成り立つ条件を考えます。
* k=0k=0 のとき、2>02>0となり、これは常に成立します。
* k0k \neq 0 のとき、二次関数 f(x)=kx2kx+2f(x) = kx^2 - kx + 2 のグラフが常に xx 軸より上にある必要があります。これは、k>0k>0 かつ判別式 D<0D < 0 であることと同値です。
判別式 D=(k)24(k)(2)=k28k<0D = (-k)^2 - 4(k)(2) = k^2 - 8k < 0 を解くと、k(k8)<0k(k-8) < 0 より 0<k<80 < k < 8 が得られます。k=0k=0の場合も含むので、0k<80 \leq k < 8です。
(2)
x23x+4<kxx^2 - 3x + 4 < kx を整理すると、x2(3+k)x+4<0x^2 - (3+k)x + 4 < 0 となります。
g(x)=x2(3+k)x+4g(x) = x^2 - (3+k)x + 4 とおくと、ある実数 xx に対して g(x)<0g(x) < 0 が成り立つということは、二次関数 g(x)g(x) のグラフが xx 軸と少なくとも1点で交わる(または接する)ということです。つまり、判別式 D0D \geq 0 である必要があります。
判別式 D=(3+k)24(1)(4)=(3+k)2160D = (3+k)^2 - 4(1)(4) = (3+k)^2 - 16 \geq 0 を解きます。
(3+k)216(3+k)^2 \geq 16 より、 3+k43+k \geq 4 または 3+k43+k \leq -4 となります。
k1k \geq 1 または k7k \leq -7 が得られます。

3. 最終的な答え

(1) 0k<80 \leq k < 8
(2) k7k \leq -7 または k1k \geq 1

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