実数 $x$ について、命題「$x^2 \neq -x \implies x \neq -1$」の逆、対偶、裏を述べ、それぞれの真偽を調べる。

代数学命題真偽対偶二次方程式
2025/7/10

1. 問題の内容

実数 xx について、命題「x2x    x1x^2 \neq -x \implies x \neq -1」の逆、対偶、裏を述べ、それぞれの真偽を調べる。

2. 解き方の手順

まず、与えられた命題を P    QP \implies Q とおく。ここで、PPx2xx^2 \neq -x であり、QQx1x \neq -1 である。
* **逆**:Q    PQ \implies P つまり、x1    x2xx \neq -1 \implies x^2 \neq -x
* **対偶**:¬Q    ¬P\neg Q \implies \neg P つまり、x=1    x2=xx = -1 \implies x^2 = -x
* **裏**:¬P    ¬Q\neg P \implies \neg Q つまり、x2=x    x=1x^2 = -x \implies x = -1
それぞれの真偽を調べる。
* **逆**:x1    x2xx \neq -1 \implies x^2 \neq -x
x=0x = 0 のとき、x1x \neq -1 であるが、x2=0x^2 = 0 であり、x=0-x = 0 であるから、x2=xx^2 = -x となる。したがって、反例が存在するので、偽である。
* **対偶**:x=1    x2=xx = -1 \implies x^2 = -x
x=1x = -1 のとき、x2=(1)2=1x^2 = (-1)^2 = 1 であり、x=(1)=1-x = -(-1) = 1 であるから、x2=xx^2 = -x が成り立つ。したがって、真である。
* **裏**:x2=x    x=1x^2 = -x \implies x = -1
x2=xx^2 = -x を変形すると、x2+x=0x^2 + x = 0 つまり、x(x+1)=0x(x+1) = 0 となる。したがって、x=0x = 0 または x=1x = -1 である。x=0x=0のとき、x2=xx^2 = -xを満たすが、x=1x=-1ではない。したがって、x=0x = 0は反例なので、偽である。

3. 最終的な答え

* 逆:x1    x2xx \neq -1 \implies x^2 \neq -x (偽)
* 対偶:x=1    x2=xx = -1 \implies x^2 = -x (真)
* 裏:x2=x    x=1x^2 = -x \implies x = -1 (偽)

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