2次方程式 $x^2 - (m+1)x + m = 0$ が重解を持つとき、定数 $m$ の値とその重解を求める。

代数学二次方程式判別式解と係数の関係剰余の定理三次方程式体積
2025/7/10
## 問題の回答
以下に、画像に写っている数学の問題のうち、指定された問題の解き方と答えを示します。
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7. 2次方程式が重解を持つ条件

1. 問題の内容

2次方程式 x2(m+1)x+m=0x^2 - (m+1)x + m = 0 が重解を持つとき、定数 mm の値とその重解を求める。

2. 解き方の手順

2次方程式が重解を持つ条件は、判別式 D=0D = 0 であること。
判別式 DD は、
D=b24acD = b^2 - 4ac
で与えられる。
この問題の2次方程式では、a=1a=1, b=(m+1)b=-(m+1), c=mc=m なので、
D=((m+1))24(1)(m)=(m+1)24m=m2+2m+14m=m22m+1=(m1)2D = (-(m+1))^2 - 4(1)(m) = (m+1)^2 - 4m = m^2 + 2m + 1 - 4m = m^2 - 2m + 1 = (m-1)^2
D=0D = 0 となるのは、m1=0m-1 = 0 すなわち m=1m = 1 のとき。
m=1m = 1 を元の2次方程式に代入すると、
x2(1+1)x+1=0x22x+1=0(x1)2=0x^2 - (1+1)x + 1 = 0 \Rightarrow x^2 - 2x + 1 = 0 \Rightarrow (x-1)^2 = 0
したがって、重解は x=1x = 1 である。

3. 最終的な答え

m=1m = 1, 重解 x=1x = 1
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8. 2次方程式の解の種類

1. 問題の内容

mm は定数とする。次の2次方程式 x2mx+4=0x^2 - mx + 4 = 0 の解の種類を判別せよ。

2. 解き方の手順

2次方程式の解の種類は、判別式 DD によって決まる。
D=b24acD = b^2 - 4ac で、D>0D > 0 のとき異なる2つの実数解、D=0D = 0 のとき重解、D<0D < 0 のとき異なる2つの虚数解を持つ。
この問題の2次方程式では、a=1a=1, b=mb=-m, c=4c=4 なので、
D=(m)24(1)(4)=m216D = (-m)^2 - 4(1)(4) = m^2 - 16
(i) D>0D > 0 のとき、m216>0m2>16m<4m^2 - 16 > 0 \Rightarrow m^2 > 16 \Rightarrow m < -4 または m>4m > 4
このとき、異なる2つの実数解を持つ。
(ii) D=0D = 0 のとき、m216=0m2=16m=±4m^2 - 16 = 0 \Rightarrow m^2 = 16 \Rightarrow m = \pm 4
このとき、重解を持つ。
(iii) D<0D < 0 のとき、m216<0m2<164<m<4m^2 - 16 < 0 \Rightarrow m^2 < 16 \Rightarrow -4 < m < 4
このとき、異なる2つの虚数解を持つ。

3. 最終的な答え

m<4m < -4 または m>4m > 4 のとき、異なる2つの実数解を持つ。
m=±4m = \pm 4 のとき、重解を持つ。
4<m<4-4 < m < 4 のとき、異なる2つの虚数解を持つ。
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9. 解と係数の関係

1. 問題の内容

2次方程式 x22x+3=0x^2 - 2x + 3 = 0 の2つの解を α,β\alpha, \beta とするとき、次の式の値を求めよ。
(1) α2+β2\alpha^2 + \beta^2
(2) (αβ)2(\alpha - \beta)^2
(3) α3+β3\alpha^3 + \beta^3
(4) βα+αβ\frac{\beta}{\alpha} + \frac{\alpha}{\beta}

2. 解き方の手順

解と係数の関係より、α+β=2\alpha + \beta = 2, αβ=3\alpha \beta = 3 である。
(1) α2+β2=(α+β)22αβ=222(3)=46=2\alpha^2 + \beta^2 = (\alpha + \beta)^2 - 2\alpha \beta = 2^2 - 2(3) = 4 - 6 = -2
(2) (αβ)2=(α+β)24αβ=224(3)=412=8(\alpha - \beta)^2 = (\alpha + \beta)^2 - 4\alpha \beta = 2^2 - 4(3) = 4 - 12 = -8
(3) α3+β3=(α+β)(α2αβ+β2)=(α+β)((α+β)23αβ)=2(223(3))=2(49)=2(5)=10\alpha^3 + \beta^3 = (\alpha + \beta)(\alpha^2 - \alpha \beta + \beta^2) = (\alpha + \beta)((\alpha + \beta)^2 - 3\alpha \beta) = 2(2^2 - 3(3)) = 2(4-9) = 2(-5) = -10
(4) βα+αβ=α2+β2αβ=23\frac{\beta}{\alpha} + \frac{\alpha}{\beta} = \frac{\alpha^2 + \beta^2}{\alpha \beta} = \frac{-2}{3}

3. 最終的な答え

(1) -2
(2) -8
(3) -10
(4) 23-\frac{2}{3}
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1

0. 剰余の定理

1. 問題の内容

多項式 P(x)P(x)x1x-1 で割った余りが 3, x+3x+3 で割った余りが -5 である。P(x)P(x)(x1)(x+3)(x-1)(x+3) で割った余りを求めよ。

2. 解き方の手順

剰余の定理より、P(1)=3P(1) = 3, P(3)=5P(-3) = -5 である。
P(x)P(x)(x1)(x+3)(x-1)(x+3) で割った余りは、1次式 ax+bax+b で表せる。
P(x)=(x1)(x+3)Q(x)+ax+bP(x) = (x-1)(x+3)Q(x) + ax + b とおくと、
P(1)=a(1)+b=a+b=3P(1) = a(1) + b = a + b = 3
P(3)=a(3)+b=3a+b=5P(-3) = a(-3) + b = -3a + b = -5
この連立方程式を解くと、
a+b=3a+b = 3
3a+b=5-3a + b = -5
a(3a)=3(5)4a=8a=2a - (-3a) = 3 - (-5) \Rightarrow 4a = 8 \Rightarrow a = 2
2+b=3b=12 + b = 3 \Rightarrow b = 1
したがって、余りは 2x+12x + 1 である。

3. 最終的な答え

2x+12x+1
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1

1. 3次方程式の解

1. 問題の内容

a,ba, b は実数とする。3次方程式 x33x2+ax+b=0x^3 - 3x^2 + ax + b = 02+i2+i を解にもつとき、定数 a,ba, b の値を求めよ。また、他の解を求めよ。

2. 解き方の手順

2+i2+i が解であるとき、係数が実数なので、共役複素数 2i2-i も解である。
よって、解は 2+i2+i, 2i2-i, γ\gamma とおける。
解と係数の関係より、
(2+i)+(2i)+γ=34+γ=3γ=1(2+i) + (2-i) + \gamma = 3 \Rightarrow 4 + \gamma = 3 \Rightarrow \gamma = -1
(2+i)(2i)+(2+i)(1)+(2i)(1)=a(4i2)2i2+i=a54=aa=1(2+i)(2-i) + (2+i)(-1) + (2-i)(-1) = a \Rightarrow (4 - i^2) -2 - i - 2 + i = a \Rightarrow 5 - 4 = a \Rightarrow a = 1
(2+i)(2i)(1)=b(4i2)(1)=b5(1)=b5=bb=5(2+i)(2-i)(-1) = -b \Rightarrow (4 - i^2)(-1) = -b \Rightarrow 5(-1) = -b \Rightarrow -5 = -b \Rightarrow b = 5
したがって、a=1a = 1, b=5b = 5, 他の解は 1-1 である。

3. 最終的な答え

a=1a = 1, b=5b = 5, 他の解は 1-1
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1

2. 立体の体積

1. 問題の内容

ある立方体から、底面の縦を 1 cm, 横を 2 cm それぞれ延ばし、高さを 1 cm 縮めた直方体を作ったら、体積が 32\frac{3}{2} 倍になった。もとの立方体の1辺の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

もとの立方体の1辺の長さを xx cm とする。
直方体の縦は x+1x+1 cm, 横は x+2x+2 cm, 高さは x1x-1 cm である。
直方体の体積は (x+1)(x+2)(x1)(x+1)(x+2)(x-1) 立方cm。
立方体の体積は x3x^3 立方cm。
(x+1)(x+2)(x1)=32x3(x+1)(x+2)(x-1) = \frac{3}{2}x^3
(x+1)(x2+x2)=32x3(x+1)(x^2+x-2) = \frac{3}{2}x^3
x3+x22x+x2+x2=32x3x^3 + x^2 - 2x + x^2 + x - 2 = \frac{3}{2}x^3
x3+2x2x2=32x3x^3 + 2x^2 - x - 2 = \frac{3}{2}x^3
2x3+4x22x4=3x32x^3 + 4x^2 - 2x - 4 = 3x^3
x34x2+2x+4=0x^3 - 4x^2 + 2x + 4 = 0
(x2)(x22x2)=0(x-2)(x^2 - 2x - 2) = 0
x=2x = 2 または x22x2=0x^2 - 2x - 2 = 0
x=2±4+82=2±122=2±232=1±3x = \frac{2 \pm \sqrt{4 + 8}}{2} = \frac{2 \pm \sqrt{12}}{2} = \frac{2 \pm 2\sqrt{3}}{2} = 1 \pm \sqrt{3}
x>1x > 1 より、 x=2x = 2 または x=1+3x = 1 + \sqrt{3}xx は整数なので、x=2x=2

3. 最終的な答え

2 cm

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