半径1の円に外接する二等辺三角形ABCにおいて、AB=ACかつ∠BAC=2θとする。 (1) ACをθの三角関数を用いて表す。 (2) ACが最小となるときのsinθを求める。
2025/7/10
1. 問題の内容
半径1の円に外接する二等辺三角形ABCにおいて、AB=ACかつ∠BAC=2θとする。
(1) ACをθの三角関数を用いて表す。
(2) ACが最小となるときのsinθを求める。
2. 解き方の手順
(1)
三角形ABCは二等辺三角形なので、∠ABC = ∠ACB = (180 - 2θ)/2 = 90 - θ。
正弦定理より、
(Rは外接円の半径)
(2)
AC = であり、ACが最小となるとき、すなわちが最小となるときを考える。
ただし、三角形ABCが存在するためには、0 < θ < 90°を満たす必要がある。
また、θは鋭角なので、cosθが最小となるのはθが最大となるときである。
二等辺三角形の外接円の中心をOとする。
∠BOC = 2 * ∠BAC = 4θ.
また, OB = OC =
1.
三角形OBCにおいて正弦定理より
.
θが小さくなると、ACは大きくなる。
θが大きくなると、ACは小さくなる。
ACが最小となるときとはどういう状況だろうか。
θを大きくしていくと、ACは小さくなる。しかし、θが90°に近づくと三角形は潰れてしまう。
最小になるのはθが取り得る最大の値となるとき。
のときを考える。このとき、三角形ABCは正三角形に近づき、ACは最小になる。
.
よって,
より
または、
θ = 18°のとき、二等辺三角形 ABC が存在するので、θ = 18°を考える。
3. 最終的な答え
(1)
(2)