$\theta$ の方程式 $2\cos^2\theta + 2a\sin\theta = 5-a$ を満たす実数 $\theta$ が存在するような、実数 $a$ の値の範囲を求める問題です。ただし、$t=\sin\theta$ とおくと、元の式は $t$ の二次方程式に変形できます。また、$t$ の範囲に制約がある場合に、この二次方程式が少なくとも1つの実数解を持つような $a$ の範囲を求める問題です。

代数学三角関数二次方程式解の範囲不等式判別式
2025/7/10

1. 問題の内容

θ\theta の方程式 2cos2θ+2asinθ=5a2\cos^2\theta + 2a\sin\theta = 5-a を満たす実数 θ\theta が存在するような、実数 aa の値の範囲を求める問題です。ただし、t=sinθt=\sin\theta とおくと、元の式は tt の二次方程式に変形できます。また、tt の範囲に制約がある場合に、この二次方程式が少なくとも1つの実数解を持つような aa の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) t=sinθt = \sin\theta とおくと、cos2θ=1sin2θ=1t2\cos^2\theta = 1 - \sin^2\theta = 1 - t^2 となります。
これを与えられた方程式に代入すると、
2(1t2)+2at=5a2(1-t^2) + 2at = 5 - a
22t2+2at=5a2 - 2t^2 + 2at = 5 - a
0=2t22at+3a0 = 2t^2 - 2at + 3 - a
したがって、空欄1は2、空欄2は0、空欄3は3となります。
(2) 1sinθ1-1 \leq \sin\theta \leq 1 であるから、1t1-1 \leq t \leq 1 です。したがって、空欄4は-1、空欄5は-1、空欄6は1です。
2t22at+3a=02t^2 - 2at + 3 - a = 0tt について解くと、
2t22at+(3a)=02t^2 - 2at + (3-a) = 0
解の公式より、
t=2a±4a24(2)(3a)4=2a±4a224+8a4=a±a2+2a62t = \frac{2a \pm \sqrt{4a^2 - 4(2)(3-a)}}{4} = \frac{2a \pm \sqrt{4a^2 - 24 + 8a}}{4} = \frac{a \pm \sqrt{a^2 + 2a - 6}}{2}
この解が 1t1-1 \leq t \leq 1 を満たす必要があります。
判別式 D=a2+2a60D = a^2 + 2a - 6 \geq 0 より、a17a \leq -1 - \sqrt{7}, 1+7a-1 + \sqrt{7} \leq a
a3.6,a1.6a \approx -3.6, a \approx 1.6
また、1a±a2+2a621-1 \leq \frac{a \pm \sqrt{a^2 + 2a - 6}}{2} \leq 1
2a±a2+2a62-2 \leq a \pm \sqrt{a^2 + 2a - 6} \leq 2
2a±a2+2a62a-2-a \leq \pm\sqrt{a^2 + 2a - 6} \leq 2-a
解を持つための必要条件はa2+2a60a^2+2a-6\geq0
まずf(t)=2t22at+3af(t)=2t^2-2at+3-aとおくと、f(1)=2+2a+3a=a+5,f(1)=22a+3a=53af(-1)=2+2a+3-a=a+5,f(1)=2-2a+3-a=5-3a
少なくとも1つ解をもつためには、f(1)f(1)0f(-1)f(1)\leq0より、(a+5)(53a)0(a+5)(5-3a)\leq0すなわち(a+5)(3a5)0(a+5)(3a-5)\geq0
よってa5,53aa\leq-5,\frac{5}{3}\leq a
a=5a = -5 のとき t=5±251062=5±92=5±32=1,4t = \frac{-5 \pm \sqrt{25-10-6}}{2} = \frac{-5 \pm \sqrt{9}}{2} = \frac{-5 \pm 3}{2} = -1, -4。したがって、1t1-1 \leq t \leq 1 を満たす。
a=53a = \frac{5}{3} のとき t=5/3±25/9+10/362=5/3±(25+3054)/92=5/3±1/92=5/3±1/32=1,23t = \frac{5/3 \pm \sqrt{25/9 + 10/3 - 6}}{2} = \frac{5/3 \pm \sqrt{(25 + 30 - 54)/9}}{2} = \frac{5/3 \pm \sqrt{1/9}}{2} = \frac{5/3 \pm 1/3}{2} = 1, \frac{2}{3}。したがって、1t1-1 \leq t \leq 1 を満たす。
a5a\leq-5のとき、t=a+a2+2a621よりt=\frac{a+\sqrt{a^2+2a-6}}{2}\leq 1より
5aのとき、-5\leq aのとき、f(-1)f(1)\leq0$より、
よって、a5,53aa \leq -5, \frac{5}{3} \leq a
5a,a53-5\leq a, a\leq\frac{5}{3}よりa5a\leq -5またはa53a\geq\frac{5}{3}
したがって、空欄7は-5、空欄8は-5、空欄9は5、空欄10は3、空欄11は7です。

3. 最終的な答え

a5,53+7aa \leq -5 , \frac{5}{3} + \sqrt{7} \leq a

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