1. 問題の内容
与えられた5つの一次変換を表す行列が、どのような幾何学的な変換に対応するかを、選択肢の中から選ぶ問題です。
2. 解き方の手順
各行列に対して、具体的な点の座標を変換し、その結果から変換の種類を特定します。
(1) 行列
点 (1, 0) を変換すると (2, 0) となり、点 (0, 1) は (0, 1) のままです。これはx軸方向に2倍に引き延ばす変換、つまり「y軸を中心として、x軸方向に引き延ばすような変換」です。
(2) 行列
これは回転行列の形式で、角度 に対して かつ となる は 、つまり-60度です。したがって、「原点周りの回転」です。
(3) 行列
この行列は、軸に関して対称な点に移動させる変換です。つまり、「ある直線に対して折り返す変換」です。
(4) 行列
点 (x, y) を変換すると になります。これは、すべての点を原点に近づける変換、つまり「原点に引き寄せるような変換」です。
(5) 行列
この行列は単位行列なので、変換しても点は移動しません。したがって、「位置を変えない変換」です。
3. 最終的な答え
(1) y軸を中心として、x軸方向に引き延ばすような変換
(2) 原点周りの回転
(3) ある直線に対して折り返す変換
(4) 原点に引き寄せるような変換
(5) 位置を変えない変換