2つの2次方程式 $x^2 - (k-1)x - k^2 = 0$ と $x^2 - 2kx + k = 0$ がただ一つの共通解を持つとき、$k$ の値を小さい順に求め、それぞれの $k$ の値に対する共通解を求める問題です。

代数学二次方程式共通解連立方程式解の公式
2025/7/10

1. 問題の内容

2つの2次方程式 x2(k1)xk2=0x^2 - (k-1)x - k^2 = 0x22kx+k=0x^2 - 2kx + k = 0 がただ一つの共通解を持つとき、kk の値を小さい順に求め、それぞれの kk の値に対する共通解を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、共通解を α\alpha とします。すると、以下の2式が成り立ちます。
α2(k1)αk2=0\alpha^2 - (k-1)\alpha - k^2 = 0 (1)
α22kα+k=0\alpha^2 - 2k\alpha + k = 0 (2)
(1) - (2) より、
(α+kα)k2k=0(-\alpha + k\alpha) - k^2 - k = 0
(k1)α=k2+k(k-1)\alpha = k^2 + k
もし k=1k = 1 ならば、0=12+1=20 = 1^2 + 1 = 2 となり矛盾が生じるため、k1k \neq 1 です。したがって、
α=k2+kk1\alpha = \frac{k^2 + k}{k-1} (3)
(3)を(2)に代入すると、
(k2+kk1)22k(k2+kk1)+k=0(\frac{k^2 + k}{k-1})^2 - 2k(\frac{k^2 + k}{k-1}) + k = 0
kk で割って、(ただし、k=0k=0 の場合、x=0x=0が共通解となる。x2+x=0x^2+x=0x2=0x^2=0となるので、k=0k=0のとき、ただ一つの共通解を持つ。k=0,x=0k=0,x=0は解)
(k2+k)2(k1)22kk2+kk1+k=0\frac{(k^2 + k)^2}{(k-1)^2} - 2k\frac{k^2 + k}{k-1} + k = 0
k(k+1)2(k1)22k(k+1)k1+1=0\frac{k(k+1)^2}{(k-1)^2} - 2\frac{k(k+1)}{k-1} + 1 = 0
k(k+1)22k(k+1)(k1)+(k1)2=0k(k+1)^2 - 2k(k+1)(k-1) + (k-1)^2 = 0
k(k2+2k+1)2k(k21)+(k22k+1)=0k(k^2 + 2k + 1) - 2k(k^2 - 1) + (k^2 - 2k + 1) = 0
k3+2k2+k2k3+2k+k22k+1=0k^3 + 2k^2 + k - 2k^3 + 2k + k^2 - 2k + 1 = 0
k3+3k2+k+1=0-k^3 + 3k^2 + k + 1 = 0
k33k2k1=0k^3 - 3k^2 - k - 1 = 0
ここで、上記の式に(2)を代入するのは複雑なので、(3)を(1)(2)に代入した式を(1)から(2)を引いた式に代入する戦略に戻ります。
(3)をα=k(k+1)k1\alpha = \frac{k(k+1)}{k-1}を(2)に代入します。
(k(k+1)k1)22kk(k+1)k1+k=0(\frac{k(k+1)}{k-1})^2 - 2k\frac{k(k+1)}{k-1} + k = 0
k2(k+1)2(k1)22k2(k+1)k1+k=0\frac{k^2(k+1)^2}{(k-1)^2} - \frac{2k^2(k+1)}{k-1} + k = 0
k(k(k+1)2(k1)22k(k+1)k1+1)=0k(\frac{k(k+1)^2}{(k-1)^2} - \frac{2k(k+1)}{k-1} + 1) = 0
よってk=0k=0 or k(k+1)2(k1)22k(k+1)k1+1=0\frac{k(k+1)^2}{(k-1)^2} - \frac{2k(k+1)}{k-1} + 1 = 0
k(k+1)22k(k+1)(k1)+(k1)2=0k(k+1)^2 - 2k(k+1)(k-1) + (k-1)^2 = 0
k(k2+2k+1)2k(k21)+k22k+1=0k(k^2+2k+1) - 2k(k^2-1) + k^2-2k+1 = 0
k3+2k2+k2k3+2k+k22k+1=0k^3+2k^2+k -2k^3+2k + k^2 - 2k + 1 = 0
k3+3k2+k+1=0-k^3+3k^2+k+1=0
k33k2k1=0k^3 - 3k^2 - k - 1=0
k=0k=0のとき, x2+x=0x^2+x = 0x2=0x^2 = 0であり、共通解はx=0x=0のみ。
k=3+14k=3+\sqrt{14}のとき、代入計算は困難なので、k33k2k1=0k^3 - 3k^2 - k - 1=0は正しくない?
問題文よりkの値は小さい順に並んでいるので、kkは整数に近い値をとる可能性がある。k=1,2,3...k=1,2,3...を代入して探索する。
k=4k=4のとき、644841=1164-48-4-1 = 11
k=3k=3のとき、272731=427-27-3-1 = -4
したがって、3と4の間に解が存在する。
ここで、(1),(2)を引き算ではなく、足し算してみる
2x2(3k1)xk2+k=02x^2 -(3k-1)x -k^2 + k = 0
解なし
問題文をよく見ると、青山学院大の文字が薄くなっている。問題文が間違っている可能性がある。
x2(k1)xk2=0x^2 - (k-1)x - k^2 = 0
x22kx+k=0x^2 - 2kx + k = 0
k = 0 の時、x2+x=0,x2=0x^2+x=0, x^2=0共通解x=0 一つ
k = -1 の時、x2+2x1=0,x2+2x1=0x^2+2x-1 = 0, x^2+2x-1=0 共通解は一つではなく2つ
k= 2の時、x2x4=0,x24x+2=0x^2 -x -4=0, x^2 -4x+2=0 共通解なし
x=kx=kを仮定すると、
k2(k1)kk2=k2+k=0k^2 - (k-1)k - k^2 = -k^2 + k = 0 より k=0,1k=0,1
k22k2+k=k2+k=0k^2 - 2k^2 + k = -k^2 + k=0 よりk=0,1k=0,1
k=1k=1を代入すると、x201=0x^2 - 0 - 1 = 0 より x=±1x = \pm 1
x22x+1=(x1)2=0x^2 - 2x + 1 = (x-1)^2 = 0 より x=1x = 1
k=1のとき共通解x=1を持つ。
したがってkの値は小さい順にk=0,1
k=0のとき共通解はx=0
k=1のとき共通解はx=1

3. 最終的な答え

ア: 0
イ: 1
ウ: 0
エ: 1

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