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1. 問題の内容
問題13.5Bについて
(1) は数列 の第何項になるかを答える問題です。ただし、数列 は、二項係数 のように並べられています。また、 とします。
(2) を求める問題です。
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2. 解き方の手順
(1) 数列 の並び方から、段目までには、
の項が含まれています。
からまでの組み合わせの総数は個なので、
段目から段目までの項の数は、
個となります。
は、段目の 番目に現れるので、 が数列の第何項になるかは、段目までの項数に、 を足せばよいです。
したがって、は
番目の項になります。
(2) を求めるためには、まず数列のどこまで足し合わせるかを考える必要があります。数列は、二項係数を順に並べた数列であるため、二項定理
(1+x)^m = \sum_{k=0}^{m} _mC_k x^k
を利用します。を代入すると
2^m = \sum_{k=0}^{m} _mC_k
となります。つまり、段目の項の総和は となります。
問題はを求めることでした。まず、を満たす最大の整数を求めます。すると段目までの総項数はなので、残りの項数はとなります。
なので、となります。正確にはなので、となります。
二項係数の和は、
\sum_{k=1}^{2n^2} a_k = \sum_{i=0}^{m-1} 2^i + \sum_{j=0}^{2n^2 - \frac{m(m+1)}{2} - 1} _mC_j = \frac{2^m - 1}{2-1} + \sum_{j=0}^{2n^2 - \frac{m(m+1)}{2} - 1} _mC_j = 2^m - 1 + \sum_{j=0}^{2n^2 - \frac{m(m+1)}{2} - 1} _mC_j
この式をさらに簡略化することは難しいようです。
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3. 最終的な答え
(1) は数列 の第 項。
(2) \sum_{k=1}^{2n^2} a_k = 2^m - 1 + \sum_{j=0}^{2n^2 - \frac{m(m+1)}{2} - 1} _mC_j
ここで、はを満たす最大の整数。