直方体ABCD-EFGHにおいて、以下の2つの問題に答えます。 (1) 直線ABと直線CGのなす角$\theta$ (ただし、$0^\circ \leq \theta \leq 90^\circ$)を求めます。 (2) 直線BCと直線EGのなす角$\theta$ (ただし、$0^\circ \leq \theta \leq 90^\circ$)を求めます。

幾何学空間図形直方体角度ベクトル余弦定理
2025/7/10

1. 問題の内容

直方体ABCD-EFGHにおいて、以下の2つの問題に答えます。
(1) 直線ABと直線CGのなす角θ\theta (ただし、0θ900^\circ \leq \theta \leq 90^\circ)を求めます。
(2) 直線BCと直線EGのなす角θ\theta (ただし、0θ900^\circ \leq \theta \leq 90^\circ)を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 直線ABと直線CGについて
直線ABと直線CGは平行です。平行な2直線のなす角は0°または180°ですが、条件より0θ900^\circ \leq \theta \leq 90^\circなので、求める角は0°です。
(2) 直線BCと直線EGについて
まず、点Eから辺BCに平行な直線を引き、その直線と辺CGとの交点をIとします。このとき、四角形BCIEは長方形になります。
したがって、EI = BC = 3\sqrt{3}となります。
また、EGは長方形EFGHの対角線なので、EG=EF2+FG2=(3)2+12=3+1=4=2EG = \sqrt{EF^2 + FG^2} = \sqrt{(\sqrt{3})^2 + 1^2} = \sqrt{3+1} = \sqrt{4} = 2です。
次に、三角形EGIを考えます。IG = CG - CI = 1 - 3\sqrt{3}ですが、ここではIGの長さは考えず、代わりに三角形EICを考えます。
三角形EICは、EI = 3\sqrt{3}, IC = 1の直角三角形なので、EC=EI2+IC2=(3)2+12=3+1=2EC = \sqrt{EI^2 + IC^2} = \sqrt{(\sqrt{3})^2 + 1^2} = \sqrt{3+1} = 2です。
したがって、EC = EG = 2となります。
次に、三角形ECGを考えます。EC = EG = 2, CG = 1なので、余弦定理を用いてCEG\angle CEGを求めます。
CG2=EC2+EG22ECEGcosCEGCG^2 = EC^2 + EG^2 - 2 \cdot EC \cdot EG \cdot \cos{\angle CEG}
12=22+22222cosCEG1^2 = 2^2 + 2^2 - 2 \cdot 2 \cdot 2 \cdot \cos{\angle CEG}
1=4+48cosCEG1 = 4 + 4 - 8 \cos{\angle CEG}
8cosCEG=78 \cos{\angle CEG} = 7
cosCEG=78\cos{\angle CEG} = \frac{7}{8}
CEG=arccos78\angle CEG = \arccos{\frac{7}{8}}
また、BCEG=BCEGcosθ\vec{BC} \cdot \vec{EG} = |\vec{BC}| |\vec{EG}| \cos \thetaである。
BC=(3,0,0)\vec{BC} = (\sqrt{3}, 0, 0)
EG=(0,3,1)\vec{EG} = (0, -\sqrt{3}, 1)
BCEG=(3,0,0)(0,3,1)=0+0+0=0\vec{BC} \cdot \vec{EG} = (\sqrt{3}, 0, 0) \cdot (0, -\sqrt{3}, 1) = 0 + 0 + 0 = 0
よって32cosθ=0\sqrt{3} \cdot 2 \cdot \cos \theta = 0
cosθ=0\cos \theta = 0
θ=90\theta = 90^\circ
しかし、直線EGは辺BCと交わらないので、直線BCと平行な直線と直線EGのなす角を考えます。
直線AEと直線EGのなす角を考えます。
A(0, 3\sqrt{3}, 1), E(3\sqrt{3}, 0, 1), G(3\sqrt{3}, 3\sqrt{3}, 0)
AE=(3,3,0)\vec{AE} = (\sqrt{3}, -\sqrt{3}, 0)
EG=(0,3,1)\vec{EG} = (0, \sqrt{3}, -1)
cosθ=AEEGAEEG=03+064=324=326=64\cos \theta = \frac{\vec{AE} \cdot \vec{EG}}{|\vec{AE}| |\vec{EG}|} = \frac{0 - 3 + 0}{\sqrt{6} \sqrt{4}} = \frac{-3}{\sqrt{24}} = \frac{-3}{2\sqrt{6}} = -\frac{\sqrt{6}}{4}
θ=arccos(64)=127.24\theta = \arccos(-\frac{\sqrt{6}}{4}) = 127.24
よって、180127.24=52.76180 - 127.24 = 52.76^\circ

3. 最終的な答え

(1) 0°
(2) arccos(64)\arccos(\frac{\sqrt{6}}{4})

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