3次方程式 $x^3 - 3x^2 - 5x + 2 = 0$ の3つの解を $\alpha, \beta, \gamma$ とするとき、$\frac{1}{\alpha} + \frac{1}{\beta} + \frac{1}{\gamma}$ の値を求めよ。

代数学3次方程式解と係数の関係多項式
2025/7/10

1. 問題の内容

3次方程式 x33x25x+2=0x^3 - 3x^2 - 5x + 2 = 0 の3つの解を α,β,γ\alpha, \beta, \gamma とするとき、1α+1β+1γ\frac{1}{\alpha} + \frac{1}{\beta} + \frac{1}{\gamma} の値を求めよ。

2. 解き方の手順

3次方程式 ax3+bx2+cx+d=0ax^3 + bx^2 + cx + d = 0 の3つの解を α,β,γ\alpha, \beta, \gamma とすると、解と係数の関係より、
α+β+γ=ba\alpha + \beta + \gamma = -\frac{b}{a}
αβ+βγ+γα=ca\alpha\beta + \beta\gamma + \gamma\alpha = \frac{c}{a}
αβγ=da\alpha\beta\gamma = -\frac{d}{a}
が成り立つ。
与えられた方程式 x33x25x+2=0x^3 - 3x^2 - 5x + 2 = 0 について、解と係数の関係より、
α+β+γ=31=3\alpha + \beta + \gamma = - \frac{-3}{1} = 3
αβ+βγ+γα=51=5\alpha\beta + \beta\gamma + \gamma\alpha = \frac{-5}{1} = -5
αβγ=21=2\alpha\beta\gamma = -\frac{2}{1} = -2
である。
求める値 1α+1β+1γ\frac{1}{\alpha} + \frac{1}{\beta} + \frac{1}{\gamma} は、通分することで
1α+1β+1γ=βγ+αγ+αβαβγ\frac{1}{\alpha} + \frac{1}{\beta} + \frac{1}{\gamma} = \frac{\beta\gamma + \alpha\gamma + \alpha\beta}{\alpha\beta\gamma}
となる。
解と係数の関係より、αβ+βγ+γα=5\alpha\beta + \beta\gamma + \gamma\alpha = -5 および αβγ=2\alpha\beta\gamma = -2 であるから、
1α+1β+1γ=52=52\frac{1}{\alpha} + \frac{1}{\beta} + \frac{1}{\gamma} = \frac{-5}{-2} = \frac{5}{2}
である。

3. 最終的な答え

52\frac{5}{2}

「代数学」の関連問題

問題は、乗法の公式に関する穴埋め問題です。以下の4つの式を展開する必要があります。 (1) $(x+a)(x+b) = $ (2) $(x+a)^2 = $ (3) $(x-a)^2 = $ (4) ...

展開乗法の公式多項式
2025/7/15

画像にある数学の問題を解きます。具体的には、単項式と多項式の乗法・除法、式の展開、そしてそれらを組み合わせた計算問題です。

式の展開単項式多項式分配法則展開公式
2025/7/15

与えられた2つの命題を、対偶を利用して証明する。 (1) $x+y > a$ ならば「$x > a-b$ または $y > b$」 (2) $x$ についての方程式 $ax+b=0$ がただ1つの解を...

命題対偶証明不等式方程式
2025/7/15

与えられた二次式 $5x^2 + 6x - 8$ を因数分解する問題です。写真には因数分解の結果と思われる式 $(5x + 2)(x - 4)$ が書かれていますが、これが正しいか確認し、正しくない場...

二次式因数分解展開
2025/7/15

与えられた2つの式を因数分解する問題です。 (7) $16a^2 + 8a + 1$ (8) $4x^2 + 4xy + y^2$

因数分解平方完成多項式
2025/7/15

問題は、与えられた式 $(a-2) + b(2-a) = b(a-2)$ が正しいかどうかを検証し、正しい場合は、与えられた式を簡略化することです。

式の簡略化因数分解文字式
2025/7/15

1次関数のグラフ、変化の割合、増加量、変域に関する問題です。

一次関数変化の割合増加量変域
2025/7/15

問題は、1次関数に関する基本的な知識、グラフ、変化の割合、変域、そして直線の式を求めるものです。具体的には、1次関数でないものの選択、グラフの描画、変化の割合の算出、変域の算出、そして与えられた条件か...

一次関数グラフ傾き切片変化の割合変域直線の式
2025/7/15

比例・反比例の式に関する問題です。 (1) $y$が$x$に比例し、グラフが点$(5, -45)$を通るときの、$x$と$y$の関係式を求める問題と、$x$の変域が$-3 \le x \le 6$のと...

比例反比例一次関数関数の変域
2025/7/15

問題は主に3つの部分から構成されています。 (1) いくつかの数量の関係について、$y$ が $x$ の関数であるものを特定する。 (2) 図に示された点AからFまでの座標を特定する。 (3) 与えら...

関数座標比例反比例グラフ
2025/7/15