(1) 正$n$角柱について、面の数、辺の数、頂点の数をそれぞれ調べ、オイラーの多面体定理((頂点の数) - (辺の数) + (面の数) = 2)が成り立つことを確認する。 (2) 右の図のような、10個の正三角形を面にもつ多面体が正多面体ではない理由を述べる。
2025/7/10
1. 問題の内容
(1) 正角柱について、面の数、辺の数、頂点の数をそれぞれ調べ、オイラーの多面体定理((頂点の数) - (辺の数) + (面の数) = 2)が成り立つことを確認する。
(2) 右の図のような、10個の正三角形を面にもつ多面体が正多面体ではない理由を述べる。
2. 解き方の手順
(1) 正角柱の面の数、辺の数、頂点の数をそれぞれ求める。
* 面の数:上面、下面、側面の個で、合計個。
* 辺の数:上面の個、下面の個、側面の個で、合計個。
* 頂点の数:上面の個、下面の個で、合計個。
これらの値をオイラーの多面体定理に代入して、成り立つことを確認する。
よって、オイラーの多面体定理が成り立つ。
(2) 正多面体の定義を思い出す。正多面体は、各面がすべて合同な正多角形で構成され、各頂点に集まる面の数がすべて等しい多面体である。
図の多面体は、10個の正三角形で構成されている。頂点に着目すると、頂点に集まる面の数が3つの頂点と4つの頂点があるため、すべての頂点に集まる面の数が等しくない。
3. 最終的な答え
(1) 正角柱において、面の数、辺の数、頂点の数はそれぞれ, , である。これらの値をオイラーの多面体定理に代入すると、
となり、オイラーの多面体定理が成り立つ。
(2) 図の多面体は、頂点に集まる面の数が3つの頂点と4つの頂点があるため、すべての頂点に集まる面の数が等しくない。したがって、正多面体の定義を満たさないため、正多面体ではない。