(1) $a$ を正の実数とするとき、2次方程式 $x^2 + 2ax + 2 = 0$ の2つの解の比が1:2となるような定数 $a$ の値と2つの解を求めよ。 (2) $a, b$ は正の定数とする。2次方程式 $x^2 + ax + b = 0$ の2つの解を $\alpha, \beta$ とする。2次方程式 $x^2 + (a^2 - 4a)x + a - b = 0$ が2つの数 $\alpha + 3, \beta + 3$ を解とするとき、$a, b$ の値を求めよ。

代数学二次方程式解の比解と係数の関係
2025/7/10
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

(1) aa を正の実数とするとき、2次方程式 x2+2ax+2=0x^2 + 2ax + 2 = 0 の2つの解の比が1:2となるような定数 aa の値と2つの解を求めよ。
(2) a,ba, b は正の定数とする。2次方程式 x2+ax+b=0x^2 + ax + b = 0 の2つの解を α,β\alpha, \beta とする。2次方程式 x2+(a24a)x+ab=0x^2 + (a^2 - 4a)x + a - b = 0 が2つの数 α+3,β+3\alpha + 3, \beta + 3 を解とするとき、a,ba, b の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
2つの解の比が1:2なので、2つの解を γ,2γ\gamma, 2\gamma とおく。
解と係数の関係より、
γ+2γ=2a\gamma + 2\gamma = -2a
γ2γ=2\gamma \cdot 2\gamma = 2
したがって、
3γ=2a3\gamma = -2a
2γ2=2    γ2=1    γ=±12\gamma^2 = 2 \implies \gamma^2 = 1 \implies \gamma = \pm 1
aa は正の実数なので、3γ=2a<03\gamma = -2a < 0 より γ=1\gamma = -1.
よって、3=2a-3 = -2a より a=32a = \frac{3}{2}.
解は γ=1,2γ=2\gamma = -1, 2\gamma = -2
(2)
解と係数の関係より
α+β=a\alpha + \beta = -a
αβ=b\alpha \beta = b
また、α+3\alpha + 3β+3\beta + 3x2+(a24a)x+ab=0x^2 + (a^2 - 4a)x + a - b = 0 の解なので、
(α+3)+(β+3)=(a24a)(\alpha + 3) + (\beta + 3) = - (a^2 - 4a)
(α+3)(β+3)=ab(\alpha + 3) (\beta + 3) = a - b
α+β+6=(a24a)\alpha + \beta + 6 = - (a^2 - 4a)
αβ+3(α+β)+9=ab\alpha \beta + 3(\alpha + \beta) + 9 = a - b
a+6=a2+4a-a + 6 = -a^2 + 4a
b+3(a)+9=abb + 3(-a) + 9 = a - b
a25a+6=0a^2 - 5a + 6 = 0
2b3a+9=a2b - 3a + 9 = a
(a2)(a3)=0(a - 2)(a - 3) = 0
a=2a = 2 または a=3a = 3
2b=4a92b = 4a - 9
a=2a = 2 のとき、2b=89=12b = 8 - 9 = -1. これは b>0b > 0 に矛盾。
a=3a = 3 のとき、2b=129=32b = 12 - 9 = 3 より b=32b = \frac{3}{2}.
したがって、a=3,b=32a = 3, b = \frac{3}{2}

3. 最終的な答え

(1) a=32a = \frac{3}{2}, 解は x=1,2x = -1, -2
(2) a=3,b=32a = 3, b = \frac{3}{2}

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