曲線 $y = -x^2 + x$ 上の点 (1, 1) を通る接線の方程式と、その接点の座標を求める問題です。

解析学微分接線微分方程式曲線
2025/7/10

1. 問題の内容

曲線 y=x2+xy = -x^2 + x 上の点 (1, 1) を通る接線の方程式と、その接点の座標を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、曲線 y=x2+xy = -x^2 + x を微分して、接線の傾きを求めます。
y=dydx=2x+1y' = \frac{dy}{dx} = -2x + 1
次に、点 (1, 1) における接線の傾きを求めます。
y(1)=2(1)+1=1y'(1) = -2(1) + 1 = -1
したがって、点 (1, 1) における接線の方程式は、傾きが -1 で点 (1, 1) を通るので、次のようになります。
y1=1(x1)y - 1 = -1(x - 1)
y1=x+1y - 1 = -x + 1
y=x+2y = -x + 2
接線の方程式が y=x+2y = -x + 2 のとき、接点の座標は (1, 1) です。
次に、曲線 y=x2+xy = -x^2 + x の接線で、傾きが mm である場合を考えます。接点を (t,t2+t)(t, -t^2+t) とすると、接線の傾きは y(t)=2t+1y'(t) = -2t + 1 なので、これが mm に等しくなります。すなわち、 2t+1=m-2t + 1 = m より、 t=1m2t = \frac{1 - m}{2} です。このとき、接線の方程式は
y(t2+t)=m(xt)y - (-t^2 + t) = m(x - t)
y((1m2)2+1m2)=m(x1m2)y - (-\left(\frac{1-m}{2}\right)^2 + \frac{1-m}{2}) = m(x - \frac{1-m}{2})
この接線が点 (1, 1) を通るので、
1((1m2)2+1m2)=m(11m2)1 - (-\left(\frac{1-m}{2}\right)^2 + \frac{1-m}{2}) = m(1 - \frac{1-m}{2})
1+(1m)241m2=mm1m21 + \frac{(1-m)^2}{4} - \frac{1-m}{2} = m - m\frac{1-m}{2}
4+(1m)22(1m)=4m2m(1m)4 + (1-m)^2 - 2(1-m) = 4m - 2m(1-m)
4+12m+m22+2m=4m2m+2m24 + 1 - 2m + m^2 - 2 + 2m = 4m - 2m + 2m^2
3+m2=2m+2m23 + m^2 = 2m + 2m^2
m2+2m3=0m^2 + 2m - 3 = 0
(m+3)(m1)=0(m+3)(m-1) = 0
m=1,3m = 1, -3
m=1m = 1 のとき、 t=112=0t = \frac{1 - 1}{2} = 0 なので、接点の座標は (0, 0) となり、接線の方程式は y=xy = x となります。
m=3m = -3 のとき、t=1(3)2=2t = \frac{1 - (-3)}{2} = 2 なので、接点の座標は (2, -2) となり、接線の方程式は y(2)=3(x2)y - (-2) = -3(x - 2) 、すなわち y=3x+4y = -3x + 4 となります。
まとめると、点 (1, 1) を通る接線の方程式は y=xy = xy=3x+4y = -3x + 4 です。
y=xy = x のとき、接点の座標は (0, 0) です。
y=3x+4y = -3x + 4 のとき、接点の座標は (2, -2) です。
しかし、問題文には「次の曲線上に、与えられた点から引かれた」とあるので、曲線上にない点から引いた接線を求めるのではなく、(1,1)における接線を求める問題だと考えられます。

3. 最終的な答え

接線の方程式が y=x+2y = -x + 2 のとき、接点は (1, 1)

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