関数 $f(x) = \log(x + \sqrt{x^2 + 1})$ に対して、以下の問題を解く。 (1) $f'(x)$ を求める。 (2) $(x^2+1)f''(x) + xf'(x) = 0$ が成り立つことを示す。 (3) 任意の自然数 $n$ に対して、$(x^2+1)f^{(n+1)}(x) + (2n-1)xf^{(n)}(x) + (n-1)^2f^{(n-1)}(x) = 0$ が成り立つことを数学的帰納法によって証明する。ただし、$f^{(k)}(x)$ は $f(x)$ の第 $k$ 次導関数を表し、$f^{(0)}(x) = f(x)$ とする。 (4) $f^{(9)}(0)$ および $f^{(10)}(0)$ の値を求める。
2025/7/10
1. 問題の内容
関数 に対して、以下の問題を解く。
(1) を求める。
(2) が成り立つことを示す。
(3) 任意の自然数 に対して、 が成り立つことを数学的帰納法によって証明する。ただし、 は の第 次導関数を表し、 とする。
(4) および の値を求める。
2. 解き方の手順
(1) を求める。
なので、合成関数の微分公式を用いる。
(2) が成り立つことを示す。
なので、微分すると、
よって、
(3) 数学的帰納法で証明する。
のとき、与えられた式は となり、(2)で示されているので成り立つ。
のとき成り立つと仮定する。すなわち、
が成り立つと仮定する。
この式の両辺を で微分する。
これは、 のときの式であるから、 のときも成り立つ。
したがって、数学的帰納法により、任意の自然数 に対して与えられた等式が成り立つ。
(4) および の値を求める。
を与えられた式に代入すると、
のとき、
のとき、
より、
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、
のとき、
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3) 省略
(4) 、