(1) A氏が勝つ確率
A氏が勝つのは、A氏が駒を動かした結果、Bに移動し、そこにP氏の駒がある場合です。
・1回目でA氏が勝つ確率:A氏が表を出す確率 21 ・3回目でA氏が勝つ確率:A氏が裏、Q氏が裏、A氏が表を出す確率 (21)3=81 ・5回目でA氏が勝つ確率:A氏が裏、Q氏が裏、A氏が裏、Q氏が裏、A氏が表を出す確率 (21)5=321 ...
A氏が勝つ確率は、上記の無限等比数列の和として求められます。
初項 a=21, 公比 r=(21)2=41 無限等比数列の和の公式: S=1−ra S=1−4121=4321=21×34=32 (2) ゲームが終了するまでに硬貨が投げられた回数の期待値
ゲームが1回で終わる確率: A氏が表を出す確率 21 ゲームが3回で終わる確率: A氏が裏、Q氏が裏、A氏が表を出す確率 (21)3=81 ゲームが5回で終わる確率: A氏が裏、Q氏が裏、A氏が裏、Q氏が裏、A氏が表を出す確率 (21)5=321 ...
ゲームが2n-1回で終わる確率は (41)n−1×21 期待値Eは、各回数とその確率の積の和で求められます。
E=1×21+3×81+5×321+...=∑n=1∞(2n−1)(41)n−121 E=21∑n=1∞(2n−1)(41)n−1=∑n=1∞n(41)n−1−21∑n=1∞(41)n−1=21(∑n=1∞(2n−1)(41)n−1) ∑n=1∞nxn−1=(1−x)21 ∑n=1∞xn−1=1−x1 ∑n=1∞(2n−1)(41)n−1=2∑n=1∞n(41)n−1−∑n=1∞(41)n−1=2×(1−41)21−1−411=2×(34)2−34=2×916−34=932−912=920 E=21×920=910