不等式 $x^2 - (a+1)x + a < 0$ を満たす整数 $x$ がちょうど2個だけ存在するように、定数 $a$ の値の範囲を求めよ。

代数学不等式二次不等式因数分解解の範囲整数解
2025/7/11

1. 問題の内容

不等式 x2(a+1)x+a<0x^2 - (a+1)x + a < 0 を満たす整数 xx がちょうど2個だけ存在するように、定数 aa の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた不等式を因数分解します。
x2(a+1)x+a<0x^2 - (a+1)x + a < 0
(x1)(xa)<0(x-1)(x-a) < 0
この不等式を満たす xx の範囲は、1<x<a1 < x < a または a<x<1a < x < 1 となります。
(i) a>1a > 1 のとき
1<x<a1 < x < a を満たす整数 xx がちょうど2個存在するためには、2<a32 < a \le 3 である必要があります。
つまり、整数 xx は2と3でなければなりません。x=2,3x=2, 3 より、3<a43 < a \le 4 となることはありません。
x=2x = 2 を満たすためには、1<x<a1 < x < a なので、 1<2<a1 < 2 < a より a>2a > 2 である必要があります。
x=3x = 3 を満たすためには、1<x<a1 < x < a なので、1<3<a1 < 3 < a より a>3a > 3 である必要があります。
x=4x = 4 を満たしてはいけないので、a4a \le 4 である必要があります。
よって、3<a43 < a \le 4 の範囲では、x=2,3x=2,3のみが不等式を満たします。
(ii) a<1a < 1 のとき
a<x<1a < x < 1 を満たす整数 xx がちょうど2個存在するためには、1a<0-1 \le a < 0 である必要があります。
つまり、整数 xx は0と-1でなければなりません。
x=0x = 0 を満たすためには、a<x<1a < x < 1 なので、a<0<1a < 0 < 1 より a<0a < 0 である必要があります。
x=1x = -1 を満たすためには、a<x<1a < x < 1 なので、a<1<1a < -1 < 1 より a<1a < -1 である必要があります。
x=2x = -2 を満たしてはいけないので、a2a \ge -2 である必要があります。
よって、2a<1-2 \le a < -1 の範囲では、x=1,0x=-1,0のみが不等式を満たします。

3. 最終的な答え

2a<1-2 \le a < -1, 3<a43 < a \le 4

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