整数 $m$ に対して、「$m^2$ が偶数ならば $m$ も偶数である」という命題が成り立つことを、背理法を用いて証明せよ。

数論背理法整数の性質偶数奇数証明
2025/7/11

1. 問題の内容

整数 mm に対して、「m2m^2 が偶数ならば mm も偶数である」という命題が成り立つことを、背理法を用いて証明せよ。

2. 解き方の手順

背理法を用いるので、まず命題を否定します。
元の命題は「m2m^2 が偶数ならば mm も偶数である」なので、否定は「m2m^2 が偶数であるのに mm が奇数である」となります。
mm が奇数であると仮定すると、mm はある整数 kk を用いて m=2k+1m = 2k + 1 と表せます。
このとき、m2m^2
m2=(2k+1)2=4k2+4k+1=2(2k2+2k)+1m^2 = (2k + 1)^2 = 4k^2 + 4k + 1 = 2(2k^2 + 2k) + 1
となります。
2k2+2k2k^2 + 2k は整数なので、m2m^2 は奇数であることがわかります。
これは、m2m^2 が偶数であるという仮定に矛盾します。
したがって、「m2m^2 が偶数であるのに mm が奇数である」という仮定は誤りであり、「m2m^2 が偶数ならば mm も偶数である」が正しいことが証明されました。

3. 最終的な答え

整数 mm に対して、「m2m^2 が偶数ならば mm も偶数である」ことが背理法によって証明された。

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