円 $C: x^2 + y^2 = 25$ と直線 $l: y = 3x + k$ が与えられている。 (1) 円 $C$ と直線 $l$ が共有点をもつときの定数 $k$ の値の範囲を求める。 (2) 円 $C$ と直線 $l$ が接するときの定数 $k$ の値と接点の座標を求める。

幾何学直線共有点接線距離座標
2025/7/11

1. 問題の内容

C:x2+y2=25C: x^2 + y^2 = 25 と直線 l:y=3x+kl: y = 3x + k が与えられている。
(1) 円 CC と直線 ll が共有点をもつときの定数 kk の値の範囲を求める。
(2) 円 CC と直線 ll が接するときの定数 kk の値と接点の座標を求める。

2. 解き方の手順

(1) 円 x2+y2=25x^2 + y^2 = 25 の中心は原点 (0, 0) であり、半径は 5 である。直線 y=3x+ky = 3x + k3xy+k=03x - y + k = 0 と書き換えられる。円と直線が共有点をもつ条件は、円の中心と直線との距離 dd が円の半径以下であることである。つまり、d5d \leq 5 である。
点 (0, 0) と直線 3xy+k=03x - y + k = 0 との距離 dd は、
d=3(0)(0)+k32+(1)2=k10d = \frac{|3(0) - (0) + k|}{\sqrt{3^2 + (-1)^2}} = \frac{|k|}{\sqrt{10}}
したがって、
k105 \frac{|k|}{\sqrt{10}} \leq 5
k510 |k| \leq 5\sqrt{10}
510k510 -5\sqrt{10} \leq k \leq 5\sqrt{10}
(2) 円と直線が接するとき、円の中心と直線との距離が円の半径に等しい。つまり、d=5d = 5 である。
k10=5 \frac{|k|}{\sqrt{10}} = 5
k=510 |k| = 5\sqrt{10}
k=±510 k = \pm 5\sqrt{10}
k=510k = 5\sqrt{10} のとき、直線の方程式は y=3x+510y = 3x + 5\sqrt{10} である。接点の座標を (x0,y0)(x_0, y_0) とすると、接線の方程式は x0x+y0y=25x_0x + y_0y = 25 である。
y=3x+510y = 3x + 5\sqrt{10} より、3xy+510=03x - y + 5\sqrt{10} = 0
x0x+y0y=25x_0x + y_0y = 25 より、x0x+y0y25=0x_0x + y_0y - 25 = 0
円の中心から直線までの距離は、
3x0y010=5\frac{|3x_0-y_0|}{\sqrt{10}} = 5
3x0y0=5103x_0 - y_0 = -5\sqrt{10} となる。
また、y0=3x0+510y_0 = 3x_0 + 5\sqrt{10}
x02+y02=25x_0^2 + y_0^2 = 25 を満たす。
このとき、接線は円の中心と接点を結ぶ直線に垂直であるから、y=3x+ky=3x+k の傾きは3であり、接点の傾きは13-\frac{1}{3}である。また、接点は円周上にあるので、x2+y2=25x^2 + y^2 = 25を満たす。
k=510k=5\sqrt{10}のとき、接点は(3102,102)(\frac{-3\sqrt{10}}{2},\frac{-\sqrt{10}}{2})
k=510k=-5\sqrt{10}のとき、接点は(3102,102)(\frac{3\sqrt{10}}{2},\frac{\sqrt{10}}{2})

3. 最終的な答え

(1) 510k510-5\sqrt{10} \leq k \leq 5\sqrt{10}
(2) k=510k = 5\sqrt{10} のとき、接点の座標は (3102,102)(\frac{-3\sqrt{10}}{2}, \frac{-\sqrt{10}}{2})
k=510k = -5\sqrt{10} のとき、接点の座標は (3102,102)(\frac{3\sqrt{10}}{2}, \frac{\sqrt{10}}{2})

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