円 $x^2 + y^2 = 5$ と直線 $y = 2x + k$ について、 (1) 円と直線が共有点をもつときの定数 $k$ の値の範囲を求めよ。 (2) 円と直線が接するときの定数 $k$ の値と接点の座標を求めよ。

幾何学直線共有点接線距離
2025/7/11

1. 問題の内容

x2+y2=5x^2 + y^2 = 5 と直線 y=2x+ky = 2x + k について、
(1) 円と直線が共有点をもつときの定数 kk の値の範囲を求めよ。
(2) 円と直線が接するときの定数 kk の値と接点の座標を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 円 x2+y2=5x^2 + y^2 = 5 の中心は原点 (0,0)(0, 0) であり、半径は 5\sqrt{5} である。
直線 y=2x+ky = 2x + k2xy+k=02x - y + k = 0 と変形できる。
円と直線が共有点をもつ条件は、円の中心と直線の距離 dd が円の半径 5\sqrt{5} 以下であることである。
(0,0)(0, 0) と直線 2xy+k=02x - y + k = 0 の距離 dd は、
d=200+k22+(1)2=k5 d = \frac{|2 \cdot 0 - 0 + k|}{\sqrt{2^2 + (-1)^2}} = \frac{|k|}{\sqrt{5}}
円と直線が共有点をもつ条件は、d5d \le \sqrt{5} なので、
k55 \frac{|k|}{\sqrt{5}} \le \sqrt{5}
k5 |k| \le 5
したがって、5k5-5 \le k \le 5
(2) 円と直線が接する条件は、円の中心と直線の距離 dd が円の半径 5\sqrt{5} に等しいことである。
k5=5 \frac{|k|}{\sqrt{5}} = \sqrt{5}
k=5 |k| = 5
したがって、k=5k = 5 または k=5k = -5
k=5k = 5 のとき、直線は y=2x+5y = 2x + 5 である。これを円の方程式に代入すると、
x2+(2x+5)2=5 x^2 + (2x + 5)^2 = 5
x2+4x2+20x+25=5 x^2 + 4x^2 + 20x + 25 = 5
5x2+20x+20=0 5x^2 + 20x + 20 = 0
x2+4x+4=0 x^2 + 4x + 4 = 0
(x+2)2=0 (x + 2)^2 = 0
x=2x = -2 であり、y=2(2)+5=1y = 2(-2) + 5 = 1
よって接点は (2,1)(-2, 1)
k=5k = -5 のとき、直線は y=2x5y = 2x - 5 である。これを円の方程式に代入すると、
x2+(2x5)2=5 x^2 + (2x - 5)^2 = 5
x2+4x220x+25=5 x^2 + 4x^2 - 20x + 25 = 5
5x220x+20=0 5x^2 - 20x + 20 = 0
x24x+4=0 x^2 - 4x + 4 = 0
(x2)2=0 (x - 2)^2 = 0
x=2x = 2 であり、y=2(2)5=1y = 2(2) - 5 = -1
よって接点は (2,1)(2, -1)

3. 最終的な答え

(1) 5k5-5 \le k \le 5
(2) k=5k = 5 のとき、接点は (2,1)(-2, 1)
k=5k = -5 のとき、接点は (2,1)(2, -1)

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