2次方程式 $x^2 - 2mx - m + 6 = 0$ について、以下の条件を満たす定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。 (1) 異なる2つの実数解をもつ (2) 異なる2つの正の実数解をもつ (3) 正と負の解をもつ

代数学二次方程式判別式解の公式解と係数の関係
2025/7/11

1. 問題の内容

2次方程式 x22mxm+6=0x^2 - 2mx - m + 6 = 0 について、以下の条件を満たす定数 mm の値の範囲を求める問題です。
(1) 異なる2つの実数解をもつ
(2) 異なる2つの正の実数解をもつ
(3) 正と負の解をもつ

2. 解き方の手順

まず、2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の判別式 DDD=b24acD = b^2 - 4ac で与えられます。
(1) 異なる2つの実数解をもつ条件は、D>0D > 0 です。
この場合、a=1a=1, b=2mb=-2m, c=m+6c=-m+6 なので、
D=(2m)24(1)(m+6)=4m2+4m24D = (-2m)^2 - 4(1)(-m+6) = 4m^2 + 4m - 24
D>0D > 0 より
4m2+4m24>04m^2 + 4m - 24 > 0
m2+m6>0m^2 + m - 6 > 0
(m+3)(m2)>0(m+3)(m-2) > 0
よって、m<3m < -3 または m>2m > 2
(2) 異なる2つの正の実数解をもつ条件は、
(i) D>0D > 0 (異なる2つの実数解をもつ)
(ii) (解の和) >0> 0
(iii) (解の積) >0> 0
です。
(i) D>0D > 0 は (1) より m<3m < -3 または m>2m > 2 です。
(ii) 解の和は、解と係数の関係より 2m2m なので、2m>02m > 0 より m>0m > 0 です。
(iii) 解の積は、解と係数の関係より m+6-m+6 なので、m+6>0-m+6 > 0 より m<6m < 6 です。
(i), (ii), (iii) をすべて満たす mm の範囲は、2<m<62 < m < 6 です。
(3) 正と負の解をもつ条件は、(解の積) <0< 0 です。
解の積は m+6-m+6 なので、m+6<0-m+6 < 0 より m>6m > 6 です。

3. 最終的な答え

(1) m<3m < -3 または m>2m > 2
(2) 2<m<62 < m < 6
(3) m>6m > 6

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