座標平面上の2点 $(-2, 6)$, $(6, 2)$ を通る円について、 (ア) 円の中心がどの直線状にあるか求める。 (イ) さらに、直線 $x = -4$ に接する円のうち、半径が小さい方の円の半径と中心の座標を求める。

幾何学直線距離方程式
2025/7/11
## (1) の解答

1. 問題の内容

座標平面上の2点 (2,6)(-2, 6), (6,2)(6, 2) を通る円について、
(ア) 円の中心がどの直線状にあるか求める。
(イ) さらに、直線 x=4x = -4 に接する円のうち、半径が小さい方の円の半径と中心の座標を求める。

2. 解き方の手順

(ア)
円の中心は、円周上の2点からの距離が等しい点である。
つまり、2点 (2,6)(-2, 6), (6,2)(6, 2) を結ぶ線分の垂直二等分線上に中心がある。
線分の中点は (2+62,6+22)=(2,4)\left( \frac{-2+6}{2}, \frac{6+2}{2} \right) = (2, 4)
線分の傾きは 266(2)=48=12\frac{2-6}{6-(-2)} = \frac{-4}{8} = -\frac{1}{2}
垂直二等分線の傾きは 22
よって、垂直二等分線の方程式は y4=2(x2)y - 4 = 2(x - 2) より
y=2x4+4=2xy = 2x - 4 + 4 = 2x
(イ)
円の中心を (t,2t)(t, 2t) とおく。円が直線 x=4x = -4 に接するので、半径は t+4|t + 4| となる。
円は (2,6)(-2, 6) を通るので、
(t+2)2+(2t6)2=(t+4)2(t + 2)^2 + (2t - 6)^2 = (t + 4)^2
t2+4t+4+4t224t+36=t2+8t+16t^2 + 4t + 4 + 4t^2 - 24t + 36 = t^2 + 8t + 16
4t228t+24=04t^2 - 28t + 24 = 0
t27t+6=0t^2 - 7t + 6 = 0
(t1)(t6)=0(t - 1)(t - 6) = 0
t=1,6t = 1, 6
t=1t = 1 のとき、中心は (1,2)(1, 2)、半径は 1+4=5|1 + 4| = 5
t=6t = 6 のとき、中心は (6,12)(6, 12)、半径は 6+4=10|6 + 4| = 10
半径が小さい方の円は、半径 55、中心 (1,2)(1, 2)

3. 最終的な答え

(ア) y=2xy = 2x
(イ) 半径 55、中心 (1,2)(1, 2)
## (2) の解答

1. 問題の内容

C:x2+y24y+3=0C: x^2 + y^2 - 4y + 3 = 0 と直線 l:2axy2a=0l: 2ax - y - 2a = 0 について、
(ア) CCll が異なる2点 P,QP, Q で交わるときの、aa の値の範囲を求める。
(イ) 線分 PQPQ の長さが 2\sqrt{2} となる aa の値を求める。

2. 解き方の手順

(ア)
CC の方程式を変形すると x2+(y2)2=1x^2 + (y - 2)^2 = 1
これは中心 (0,2)(0, 2), 半径 11 の円である。
直線 ll の式を変形すると y=2ax2a=2a(x1)y = 2ax - 2a = 2a(x - 1)
これは点 (1,0)(1, 0) を通る傾き 2a2a の直線である。
CC と直線 ll が異なる2点で交わるためには、円の中心と直線の距離が半径より小さくなければならない。
円の中心 (0,2)(0, 2) と直線 2axy2a=02ax - y - 2a = 0 の距離は
2a022a(2a)2+(1)2=22a4a2+1=2a+14a2+1<1\frac{|2a \cdot 0 - 2 - 2a|}{\sqrt{(2a)^2 + (-1)^2}} = \frac{|-2 - 2a|}{\sqrt{4a^2 + 1}} = \frac{2|a + 1|}{\sqrt{4a^2 + 1}} < 1
4(a+1)2<4a2+14(a + 1)^2 < 4a^2 + 1
4(a2+2a+1)<4a2+14(a^2 + 2a + 1) < 4a^2 + 1
4a2+8a+4<4a2+14a^2 + 8a + 4 < 4a^2 + 1
8a<38a < -3
a<38a < -\frac{3}{8}
(イ)
線分 PQPQ の長さが 2\sqrt{2} となるのは、円の中心から線分 PQPQ までの距離を dd とすると、
(22)2+d2=12(\frac{\sqrt{2}}{2})^2 + d^2 = 1^2 が成り立つときである。
12+d2=1\frac{1}{2} + d^2 = 1
d2=12d^2 = \frac{1}{2}
d=12=22d = \frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2}
よって、2a+14a2+1=22\frac{2|a + 1|}{\sqrt{4a^2 + 1}} = \frac{\sqrt{2}}{2}
4(a+1)24a2+1=12\frac{4(a + 1)^2}{4a^2 + 1} = \frac{1}{2}
8(a+1)2=4a2+18(a + 1)^2 = 4a^2 + 1
8(a2+2a+1)=4a2+18(a^2 + 2a + 1) = 4a^2 + 1
8a2+16a+8=4a2+18a^2 + 16a + 8 = 4a^2 + 1
4a2+16a+7=04a^2 + 16a + 7 = 0
a=16±16244724=16±2561128=16±1448=16±128a = \frac{-16 \pm \sqrt{16^2 - 4 \cdot 4 \cdot 7}}{2 \cdot 4} = \frac{-16 \pm \sqrt{256 - 112}}{8} = \frac{-16 \pm \sqrt{144}}{8} = \frac{-16 \pm 12}{8}
a=16+128=48=12a = \frac{-16 + 12}{8} = \frac{-4}{8} = -\frac{1}{2}
a=16128=288=72a = \frac{-16 - 12}{8} = \frac{-28}{8} = -\frac{7}{2}
a<38a < -\frac{3}{8} より、どちらも条件を満たす。

3. 最終的な答え

(ア) a<38a < -\frac{3}{8}
(イ) a=12,72a = -\frac{1}{2}, -\frac{7}{2}
## (3) の解答

1. 問題の内容

xyxy 平面上において、点 (4,3)(4, 3) を中心とする半径 11 の円と直線 y=mxy = mx が共有点を持つとき、定数 mm のとりうる最大値を求める。

2. 解き方の手順

円の方程式は (x4)2+(y3)2=1(x - 4)^2 + (y - 3)^2 = 1
円と直線が共有点を持つためには、円の中心と直線の距離が半径以下であればよい。
円の中心 (4,3)(4, 3) と直線 y=mxy = mx、つまり mxy=0mx - y = 0 の距離は
m43m2+(1)2=4m3m2+11\frac{|m \cdot 4 - 3|}{\sqrt{m^2 + (-1)^2}} = \frac{|4m - 3|}{\sqrt{m^2 + 1}} \le 1
(4m3)2m2+1(4m - 3)^2 \le m^2 + 1
16m224m+9m2+116m^2 - 24m + 9 \le m^2 + 1
15m224m+8015m^2 - 24m + 8 \le 0
解の公式より
m=24±2424158215=24±57648030=24±9630=24±4630=12±2615m = \frac{24 \pm \sqrt{24^2 - 4 \cdot 15 \cdot 8}}{2 \cdot 15} = \frac{24 \pm \sqrt{576 - 480}}{30} = \frac{24 \pm \sqrt{96}}{30} = \frac{24 \pm 4\sqrt{6}}{30} = \frac{12 \pm 2\sqrt{6}}{15}
mm のとりうる範囲は 122615m12+2615\frac{12 - 2\sqrt{6}}{15} \le m \le \frac{12 + 2\sqrt{6}}{15}
mm の最大値は 12+2615\frac{12 + 2\sqrt{6}}{15}

3. 最終的な答え

12+2615\frac{12 + 2\sqrt{6}}{15}

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