箱の中にAが5枚、Bが3枚、Cが2枚の計10枚のカードが入っている。この箱からカードを3回取り出す試行について、以下の確率を求める。 (1) 取り出すごとにカードを箱に戻す場合、1回目と3回目に取り出したカードの文字が一致する確率。 (2) 取り出したカードを箱に戻さない場合、1回目と3回目に取り出したカードの文字が一致する確率。

確率論・統計学確率条件付き確率事象独立事象
2025/7/11

1. 問題の内容

箱の中にAが5枚、Bが3枚、Cが2枚の計10枚のカードが入っている。この箱からカードを3回取り出す試行について、以下の確率を求める。
(1) 取り出すごとにカードを箱に戻す場合、1回目と3回目に取り出したカードの文字が一致する確率。
(2) 取り出したカードを箱に戻さない場合、1回目と3回目に取り出したカードの文字が一致する確率。

2. 解き方の手順

(1) カードを取り出すごとに箱に戻す場合
1回目と3回目に取り出したカードの文字が一致する確率は、1回目と3回目がともにAである確率、ともにBである確率、ともにCである確率の和で求められる。
- 1回目と3回目がともにAである確率:
P(A1A3)=P(A1)×P(A3)=510×510=25100P(A_1 \cap A_3) = P(A_1) \times P(A_3) = \frac{5}{10} \times \frac{5}{10} = \frac{25}{100}
- 1回目と3回目がともにBである確率:
P(B1B3)=P(B1)×P(B3)=310×310=9100P(B_1 \cap B_3) = P(B_1) \times P(B_3) = \frac{3}{10} \times \frac{3}{10} = \frac{9}{100}
- 1回目と3回目がともにCである確率:
P(C1C3)=P(C1)×P(C3)=210×210=4100P(C_1 \cap C_3) = P(C_1) \times P(C_3) = \frac{2}{10} \times \frac{2}{10} = \frac{4}{100}
したがって、求める確率は
25100+9100+4100=38100=1950\frac{25}{100} + \frac{9}{100} + \frac{4}{100} = \frac{38}{100} = \frac{19}{50}
(2) 取り出したカードを箱に戻さない場合
1回目と3回目に取り出したカードの文字が一致する確率は、1回目と3回目がともにAである確率、ともにBである確率、ともにCである確率の和で求められる。
- 1回目と3回目がともにAである確率:
P(A1A3)=P(A1)×P(A3A1)=510×49=2090P(A_1 \cap A_3) = P(A_1) \times P(A_3 | A_1) = \frac{5}{10} \times \frac{4}{9} = \frac{20}{90}
- 1回目と3回目がともにBである確率:
P(B1B3)=P(B1)×P(B3B1)=310×29=690P(B_1 \cap B_3) = P(B_1) \times P(B_3 | B_1) = \frac{3}{10} \times \frac{2}{9} = \frac{6}{90}
- 1回目と3回目がともにCである確率:
P(C1C3)=P(C1)×P(C3C1)=210×19=290P(C_1 \cap C_3) = P(C_1) \times P(C_3 | C_1) = \frac{2}{10} \times \frac{1}{9} = \frac{2}{90}
したがって、求める確率は
2090+690+290=2890=1445\frac{20}{90} + \frac{6}{90} + \frac{2}{90} = \frac{28}{90} = \frac{14}{45}

3. 最終的な答え

(1) 1950\frac{19}{50}
(2) 1445\frac{14}{45}

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