まず、それぞれの連立一次方程式について、拡大係数行列を作成し、掃き出し法を用いて階段行列に変形します。階段行列から解の存在を判定し、解が存在する場合は、後退代入を用いて解を求めます。
**連立一次方程式(5)について**
(1) 拡大係数行列を作成します。
11082−1211310−142 (2) 掃き出し法を行います。
2行目から1行目の10倍を引きます(R2→R2−10R1)。 1082−2121310−1142 3行目から1行目の8倍を引きます(R3→R3−8R1)。 1002−21−14132−11410 2行目を-21で割ります(R2→−211R2)。 10021−141−712−1−3210 3行目に2行目の14倍を加えます(R3→R3+14R2)。 1002101−710−1−3232 最後の行は、0x1+0x2+0x3=32となり、これは矛盾しているので、解なしとなります。 **連立一次方程式(6)について**
(1) 拡大係数行列を作成します。
41−173−8114−9105−15 (2) 掃き出し法を行います。
1行目と2行目を入れ替えます。
14−137−8411−9510−15 2行目から1行目の4倍を引きます(R2→R2−4R1)。 10−13−5−84−5−95−10−15 3行目に1行目を加えます(R3→R3+R1)。 1003−5−54−5−55−10−10 2行目を-5で割ります(R2→−51R2)。 10031−541−552−10 3行目に2行目の5倍を加えます(R3→R3+5R2)。 100310410520 1行目から2行目の3倍を引きます(R1→R1−3R2)。 100010110−120 この結果から、x1+x3=−1とx2+x3=2が得られます。x3=tとおくと、x1=−1−t、x2=2−tとなります。