2次関数 $f(x) = x^2 + 2ax - 2a + 3$ が与えられている。 (1) $a = -3$ のとき、不等式 $f(x) > 0$ を満たす $x$ の範囲を求める。 (2) 方程式 $f(x) = 0$ が実数解をもち、すべての解が $-4 \le x \le 0$ の範囲にあるような $a$ の範囲を求める。 (3) $2 \le x \le 3$ を満たすすべての $x$ に対して、不等式 $f(x) \le 0$ が成り立つような $a$ の範囲を求める。 (4) $-4 \le x \le 0$ を満たす少なくとも一つの $x$ に対して、不等式 $f(x) > 0$ が成り立つような $a$ の範囲を求める。
2025/7/12
1. 問題の内容
2次関数 が与えられている。
(1) のとき、不等式 を満たす の範囲を求める。
(2) 方程式 が実数解をもち、すべての解が の範囲にあるような の範囲を求める。
(3) を満たすすべての に対して、不等式 が成り立つような の範囲を求める。
(4) を満たす少なくとも一つの に対して、不等式 が成り立つような の範囲を求める。
2. 解き方の手順
(1) のとき、 となる。
は のとき成り立つので、 となる。
(2) が実数解をもつ条件は、判別式 である。
よって、 または である。
解を とすると、解と係数の関係より、 である。
より、 かつ である。
より、 である。
より、 つまり、 である。
より、 である。
より、 である。
と と の共通範囲は、 である。
(3) で であるためには、 かつ であればよい。
より、 である。
より、 である。
よって、 である。
(4) で となる が少なくとも一つ存在するためには、 が の範囲に解を持たない場合を除けばよい。
が常に成り立つ場合は、判別式 であればよい。
より、 である。
で となる が少なくとも一つ存在するということは、 でない場合を除けばよい。
3. 最終的な答え
(1) ア: 3, イ: 3
(2) ウ: 1, エ: 19, オ: 10
(3) カキ: -7, ク: 2
(4) ケコ: 19, サシ: 10