(1) $x>0$ のとき、$x + \frac{9}{x}$ の最小値とそのときの $x$ の値を求める。 (2) $x>1$ のとき、$x + \frac{2}{x-1}$ の最小値とそのときの $x$ の値を求める。

代数学相加相乗平均最小値不等式数式変形
2025/4/2

1. 問題の内容

(1) x>0x>0 のとき、x+9xx + \frac{9}{x} の最小値とそのときの xx の値を求める。
(2) x>1x>1 のとき、x+2x1x + \frac{2}{x-1} の最小値とそのときの xx の値を求める。

2. 解き方の手順

(1) x>0x>0 のとき、xx9x\frac{9}{x} は正であるから、相加相乗平均の関係が使える。
相加相乗平均の関係より
x+9x2x9x=29=23=6x + \frac{9}{x} \ge 2 \sqrt{x \cdot \frac{9}{x}} = 2 \sqrt{9} = 2 \cdot 3 = 6
等号成立は x=9xx = \frac{9}{x} のとき、すなわち x2=9x^2 = 9 のときである。
x>0x>0 より x=3x = 3
したがって、x+9xx + \frac{9}{x}x=3x=3 のとき最小値6をとる。
(2) x>1x>1 のとき、x1>0x-1>0 であるから、x1x-12x1\frac{2}{x-1} は正であるので、相加相乗平均の関係が使えるように式変形をする。
x+2x1=(x1)+2x1+1x + \frac{2}{x-1} = (x-1) + \frac{2}{x-1} + 1
相加相乗平均の関係より
(x1)+2x12(x1)2x1=22(x-1) + \frac{2}{x-1} \ge 2 \sqrt{(x-1) \cdot \frac{2}{x-1}} = 2\sqrt{2}
したがって
x+2x122+1x + \frac{2}{x-1} \ge 2\sqrt{2} + 1
等号成立は x1=2x1x-1 = \frac{2}{x-1} のとき、すなわち (x1)2=2(x-1)^2 = 2 のときである。
x>1x>1 より x1=2x-1 = \sqrt{2} 、つまり x=1+2x = 1 + \sqrt{2}
したがって、x+2x1x + \frac{2}{x-1}x=1+2x = 1+\sqrt{2} のとき最小値 1+221+2\sqrt{2} をとる。

3. 最終的な答え

(1) 最小値: 6, x=3x=3
(2) 最小値: 1+221+2\sqrt{2}, x=1+2x=1+\sqrt{2}

「代数学」の関連問題

(a) 与えられた連立一次方程式 $\begin{cases} 3x + 5y = 1 \\ x + 2y = -1 \end{cases}$ を、2x2 行列 $A$ を用いて $Ax = b$ の...

線形代数連立一次方程式行列逆行列
2025/6/8

与えられた式 $\sqrt{(\pi-2)^2} + \sqrt{(\pi-3)^2} + \sqrt{(\pi-4)^2}$ を最も整理された形で表す。ただし、$\pi$ は円周率である。

絶対値式の計算数式整理円周率
2025/6/8

複素数の式 $\frac{\sqrt{3}+i}{\sqrt{3}-i} - \frac{\sqrt{3}-i}{\sqrt{3}+i}$ を計算します。

複素数複素数の計算有理化
2025/6/8

平面上の点 $(x, y)$ を縦ベクトル $\mathbf{a} = \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix}$ で表す。行列 $A = \begin{pmatrix...

線形代数行列線形変換行列の積線対称変換図形
2025/6/8

平面 R^2 上の点 $(x, y)$ をベクトル $\mathbf{a} = \begin{pmatrix} x \\ y \end{pmatrix}$ と表す。行列 $A = \begin{pma...

線形代数行列線形変換線対称変換行列の積幾何学
2025/6/8

与えられた4つの方程式から、$a, b, c, d$の値を求める問題です。 方程式は以下の通りです。 $3a + 2b + c = 0$ ... (1) $12a + 4b + c = 0$ ......

連立方程式線形方程式未知数の解
2025/6/8

与えられた4つの行列 A, B, C, D それぞれの逆行列を求める。

行列逆行列行列式余因子行列掃き出し法
2025/6/8

$a$を定数とする。不等式 $x-2 < 3x + \frac{1}{2}$ ... (1) $4x - 2a < 3x + 2$ ... (2) をともに満たす整数$x$がちょうど3個となるような$...

不等式一次不等式整数解数直線
2025/6/8

与えられた関数 $y = \frac{1}{x + \sqrt{1 + x^2}}$ を簡略化します。

関数有理化代数式
2025/6/8

与えられた条件を満たす2次関数を求める問題です。 (1) $y=2x^2+4x+1$ の頂点と同じ頂点を持ち、$y$軸と点$(0, 2)$で交わる放物線。 (2) 3点$(3,0), (-1,0), ...

二次関数放物線平方完成連立方程式
2025/6/8