2次関数 $y = x^2 + 2mx + 2m + 3$ のグラフが、$x$軸の正の部分および負の部分とそれぞれ異なる2点で交わるとき、定数 $m$ の値の範囲を求める。

代数学二次関数グラフ判別式不等式
2025/7/12

1. 問題の内容

2次関数 y=x2+2mx+2m+3y = x^2 + 2mx + 2m + 3 のグラフが、xx軸の正の部分および負の部分とそれぞれ異なる2点で交わるとき、定数 mm の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、y=x2+2mx+2m+3y = x^2 + 2mx + 2m + 3xx 軸と異なる2点で交わる条件を求める。これは判別式 DD が正であることと同値である。
D/4=m2(2m+3)=m22m3>0D/4 = m^2 - (2m+3) = m^2 - 2m - 3 > 0
(m3)(m+1)>0(m-3)(m+1) > 0
したがって、m<1m < -1 または m>3m > 3 である。
(1) xx軸の正の部分と異なる2点で交わる条件は、
(i) xx 軸と異なる2点で交わる (m<1m < -1 または m>3m > 3)
(ii) 軸の位置が正 (x=m>0m<0x = -m > 0 \Leftrightarrow m < 0)
(iii) yy切片が正 (y=2m+3>0m>3/2y = 2m+3 > 0 \Leftrightarrow m > -3/2)
を満たすことである。
m<1m < -1m<0m < 0m>3/2m > -3/2 より、3/2<m<1-3/2 < m < -1
m>3m > 3m<0m < 0m>3/2m > -3/2 を満たす mm は存在しない。
したがって、xx軸の正の部分と異なる2点で交わるための mm の範囲は、3/2<m<1-3/2 < m < -1 である。
(2) xx軸の負の部分と異なる2点で交わる条件は、
(i) xx 軸と異なる2点で交わる (m<1m < -1 または m>3m > 3)
(ii) 軸の位置が負 (x=m<0m>0x = -m < 0 \Leftrightarrow m > 0)
(iii) yy切片が正 (y=2m+3>0m>3/2y = 2m+3 > 0 \Leftrightarrow m > -3/2)
を満たすことである。
m<1m < -1m>0m > 0m>3/2m > -3/2 を満たす mm は存在しない。
m>3m > 3m>0m > 0m>3/2m > -3/2 より、m>3m > 3
したがって、xx軸の負の部分と異なる2点で交わるための mm の範囲は、m>3m > 3 である。

3. 最終的な答え

(1) 3/2<m<1-3/2 < m < -1
(2) m>3m > 3

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