問題は、線形写像 $f \left(\begin{bmatrix} x \\ y \end{bmatrix}\right) = \begin{bmatrix} x - y \\ x + y \end{bmatrix}$ が与えられたとき、次の3つの問いに答えるものです。 (1) $f = f_A$ となる2次正方行列 $A$ を求めよ。 (2) $g \left(\begin{bmatrix} u \\ v \end{bmatrix}\right) = \frac{1}{2} \begin{bmatrix} u + v \\ -u + v \end{bmatrix}$ は $f$ の逆写像であることを示せ。 (3) $g = f_B$ となる2次正方行列 $B$ を求めよ。また、$B$ は $A$ の逆行列であることを示せ。
2025/7/12
1. 問題の内容
問題は、線形写像 が与えられたとき、次の3つの問いに答えるものです。
(1) となる2次正方行列 を求めよ。
(2) は の逆写像であることを示せ。
(3) となる2次正方行列 を求めよ。また、 は の逆行列であることを示せ。
2. 解き方の手順
(1) は行列 による線形写像を表すので、 となる行列 を求めます。
したがって、 となります。
(2) が の逆写像であるためには、 および が任意のベクトル に対して成り立つ必要があります。
まず、 を計算します。
次に、 を計算します。
したがって、 は の逆写像です。
(3) となる行列 を求めます。
したがって、 となります。
次に、 が の逆行列であることを示します。
したがって、 です。
3. 最終的な答え
(1)
(2) は の逆写像である (証明済み)
(3) であり、 は の逆行列である (証明済み)