したがって、$x + 1$ は与えられた式の因数であることがわかります。

代数学因数分解3次式因数定理多項式の割り算
2025/7/12
## 問題の内容
与えられた2つの3次式を因数分解する問題です。
(1) x34x2+x+6x^3 - 4x^2 + x + 6
(2) 2x35x2+5x+42x^3 - 5x^2 + 5x + 4
## 解き方の手順
### (1) x34x2+x+6x^3 - 4x^2 + x + 6 の因数分解

1. **因数定理の利用:** まず、与えられた3次式に $x$ の値を代入して、式が0になるような $x$ の値(つまり、式の根)を探します。 $x = -1$ を代入すると、$(-1)^3 - 4(-1)^2 + (-1) + 6 = -1 - 4 - 1 + 6 = 0$ となるので、$x = -1$ はこの式の根の一つです。

したがって、x+1x + 1 は与えられた式の因数であることがわかります。

2. **多項式の割り算:** $x^3 - 4x^2 + x + 6$ を $x + 1$ で割ります。

実際に割り算を行うと、次のようになります。
x34x2+x+6=(x+1)(x25x+6)x^3 - 4x^2 + x + 6 = (x + 1)(x^2 - 5x + 6)

3. **2次式の因数分解:** $x^2 - 5x + 6$ を因数分解します。

x25x+6=(x2)(x3)x^2 - 5x + 6 = (x - 2)(x - 3)

4. **全体の因数分解:** したがって、$x^3 - 4x^2 + x + 6 = (x + 1)(x - 2)(x - 3)$ となります。

### (2) 2x35x2+5x+42x^3 - 5x^2 + 5x + 4 の因数分解

1. **因数定理の利用:** まず、与えられた3次式に $x$ の値を代入して、式が0になるような $x$ の値を探します。

x=0.5=12x = -0.5 = -\frac{1}{2} を代入すると、2(12)35(12)2+5(12)+4=145452+4=64104+164=02(-\frac{1}{2})^3 - 5(-\frac{1}{2})^2 + 5(-\frac{1}{2}) + 4 = -\frac{1}{4} - \frac{5}{4} - \frac{5}{2} + 4 = -\frac{6}{4} -\frac{10}{4} + \frac{16}{4} = 0 となるので、x=1/2x = -1/2 はこの式の根の一つです。 したがって、2x+12x + 1 は与えられた式の因数であることがわかります。

2. **多項式の割り算:** $2x^3 - 5x^2 + 5x + 4$ を $2x + 1$ で割ります。

2x35x2+5x+4=(2x+1)(x23x+4)2x^3 - 5x^2 + 5x + 4 = (2x + 1)(x^2 - 3x + 4)

3. **2次式の因数分解:** $x^2 - 3x + 4$ を因数分解しようと試みますが、判別式が$D = (-3)^2 - 4 \times 1 \times 4 = 9 - 16 = -7 < 0$であるため、実数の範囲では因数分解できません。

4. **全体の因数分解:** したがって、$2x^3 - 5x^2 + 5x + 4 = (2x + 1)(x^2 - 3x + 4)$ となります。

## 最終的な答え
(1) (x+1)(x2)(x3)(x + 1)(x - 2)(x - 3)
(2) (2x+1)(x23x+4)(2x + 1)(x^2 - 3x + 4)

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