(1) 箱Aの白玉の個数が0になるのは、Aから白玉を取り出し、Bから黒玉を取り出す場合。
箱Aの白玉の個数が1になるのは、
(i) Aから白玉を取り出し、Bから白玉を取り出す場合。
(ii) Aから黒玉を取り出し、Bから黒玉を取り出す場合。
(iii) Aから黒玉を取り出し、Bから白玉を取り出し、次に操作を行ったときにAに白玉を戻す場合。
(2) 操作を2回行った後、箱Aの白玉が1個になるのは、(1)の結果を使って計算する。
(3) 箱Aに入っている白玉の個数Xは0, 1, 2のいずれか。それぞれの確率を求めて期待値を計算する。
まず、1回の操作後の箱Aの状態について考える。
* 箱Aの白玉が0個になる確率:
Aから白玉を取り出す確率は 1/3、Bから黒玉を取り出す確率は 1/3。よって確率は (1/3)×(1/3)=1/9。 * 箱Aの白玉が1個になる確率:
(i) Aから白玉を取り出す確率は 1/3、Bから白玉を取り出す確率は 2/3。よって確率は (1/3)×(2/3)=2/9。 (ii) Aから黒玉を取り出す確率は 2/3、Bから黒玉を取り出す確率は 1/3。よって確率は (2/3)×(1/3)=2/9。 よって箱Aの白玉が1個になる確率は 2/9+2/9=4/9。 * 箱Aの白玉が2個になる確率:
Aから黒玉を取り出す確率は 2/3、Bから白玉を取り出す確率は 2/3。よって確率は (2/3)×(2/3)=4/9。 したがって、操作を1回行った後、箱Aに白玉が0個になる確率は 1/9、1個になる確率は 4/9、2個になる確率は 4/9 である。 (2) 操作を2回行った後、箱Aに白玉が1個になる確率を求める。
初期状態(白玉1個)から、
(i) 1回目の操作で白玉が0個になり、2回目の操作で白玉が1個になる。確率は (1/9)×(2/3×2/3)=4/81 (ii) 1回目の操作で白玉が1個のままで、2回目の操作でも白玉が1個のまま。確率は (4/9)×(4/9)=16/81 (iii) 1回目の操作で白玉が2個になり、2回目の操作で白玉が1個になる。確率は (4/9)×(1/3×1/3)=4/81 よって、操作を2回行った後、箱Aに白玉が1個となる確率は 4/81+16/81+4/81=24/81=8/27 1回操作後の白玉の個数の変化:
0 -> 1: 4/9
1 -> 0: 1/9
1 -> 1: 4/9
1 -> 2: 4/9
2 -> 1: 1/9
つまり
P(X2=1)=P(X1=0)P(1∣0)+P(X1=1)P(1∣1)+P(X1=2)P(1∣2) P(X2=1)=(1/9)(4/9)+(4/9)(4/9)+(4/9)(1/9)=(4+16+4)/81=24/81=8/27=32/81 (3) 操作を2回行った後の白玉の個数Xの期待値を求める。
P(X2=0)=(1/9)(5/9)+(4/9)(1/9)+(4/9)(0)=9/81=1/9 P(X2=2)=(1/9)(0)+(4/9)(4/9)+(4/9)(8/9)=48/81=16/27=48/81 E[X]=0∗(9/81)+1∗(32/81)+2∗(40/81)=32/81+80/81=112/81 箱Aに白玉が0個となる確率は 1/9。 箱Aに白玉が1個となる確率は 4/9。 箱Aに白玉が1個となる確率は 32/81。 期待値E[X]=∑xipi=0∗P(X=0)+1∗P(X=1)+2∗P(X=2). P(X=0)=91⋅95+94⋅91+94⋅0=819=91 P(X=1)=8132 P(X=2)=1−91−8132=8181−9−32=8140 E[X]=0+1⋅8132+2⋅8140=8132+80=81112 期待値は112/81