関数 $y = e^x(x-1)$ の $-1 \le x \le 2$ における最大値と最小値を求める問題です。

解析学微分最大値最小値指数関数極値増減
2025/7/12

1. 問題の内容

関数 y=ex(x1)y = e^x(x-1)1x2-1 \le x \le 2 における最大値と最小値を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) まず、与えられた関数を微分して、極値を求めます。
積の微分法を用いると、
y=(ex)(x1)+ex(x1)=ex(x1)+ex(1)=ex(x1+1)=xexy' = (e^x)'(x-1) + e^x(x-1)' = e^x(x-1) + e^x(1) = e^x(x-1+1) = xe^x
となります。
(2) 次に、y=0y' = 0 となる xx を求めます。xex=0xe^x = 0 より、x=0x=0 が得られます (ex>0e^x > 0 なので、x=0x=0のみ)。
(3) x=0x=0 の前後で yy' の符号を調べ、増減表を作成します。
| x | -1 | ... | 0 | ... | 2 |
|---|---|---|---|---|---|
| y' | - | - | 0 | + | + |
| y | | ↘ | 極小 | ↗ | |
y=xexy' = xe^x なので、x<0x < 0 では y<0y' < 0x>0x > 0 では y>0y' > 0 となります。
したがって、x=0x=0 で極小値をとります。
(4) 極小値と区間の端点での値を比較します。
x=0x=0 のとき、y=e0(01)=1(1)=1y = e^0(0-1) = 1(-1) = -1
x=1x=-1 のとき、y=e1(11)=2e1=2e0.736y = e^{-1}(-1-1) = -2e^{-1} = -\frac{2}{e} \approx -0.736
x=2x=2 のとき、y=e2(21)=e27.389y = e^2(2-1) = e^2 \approx 7.389
(5) したがって、最大値は x=2x=2 のときの y=e2y = e^2、最小値は x=0x=0 のときの y=1y = -1 です。

3. 最終的な答え

最大値: e2e^2
最小値: 1-1

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