1. 問題の内容
2次不等式 の解がすべての実数であるとき、定数 の値の範囲を求める。
2. 解き方の手順
2次不等式 の解がすべての実数であるということは、すべての実数 に対して、 が成り立つということである。
まず、 の場合を考える。
となり、、つまり となる。これはすべての実数 に対して成り立つわけではないので、 は条件を満たさない。
次に、 の場合を考える。
すべての実数 に対して が成り立つためには、以下の2つの条件が必要である。
1. $a < 0$ (上に凸な放物線であること)
2. 判別式 $D < 0$ (実数解を持たないこと)
判別式 は、 であり、この問題では なので、
となる。
より、。
または
条件 1 と 2 を満たす の範囲は、 かつ または 。
したがって、 である。