2次不等式 $ax^2 + 2x + 4a < 0$ の解がすべての実数であるとき、定数 $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次不等式判別式不等式二次関数
2025/7/13

1. 問題の内容

2次不等式 ax2+2x+4a<0ax^2 + 2x + 4a < 0 の解がすべての実数であるとき、定数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

2次不等式 ax2+2x+4a<0ax^2 + 2x + 4a < 0 の解がすべての実数であるということは、すべての実数 xx に対して、ax2+2x+4a<0ax^2 + 2x + 4a < 0 が成り立つということである。
まず、a=0a=0 の場合を考える。
0x2+2x+4(0)<00x^2 + 2x + 4(0) < 0 となり、2x<02x < 0、つまり x<0x < 0 となる。これはすべての実数 xx に対して成り立つわけではないので、a=0a=0 は条件を満たさない。
次に、a0a \ne 0 の場合を考える。
すべての実数 xx に対して ax2+2x+4a<0ax^2 + 2x + 4a < 0 が成り立つためには、以下の2つの条件が必要である。

1. $a < 0$ (上に凸な放物線であること)

2. 判別式 $D < 0$ (実数解を持たないこと)

判別式 DD は、D=b24acD = b^2 - 4ac であり、この問題では a=a,b=2,c=4aa=a, b=2, c=4a なので、
D=224(a)(4a)=416a2D = 2^2 - 4(a)(4a) = 4 - 16a^2 となる。
D<0D < 0 より、416a2<04 - 16a^2 < 0
16a2>416a^2 > 4
a2>416a^2 > \frac{4}{16}
a2>14a^2 > \frac{1}{4}
a<12a < -\frac{1}{2} または a>12a > \frac{1}{2}
条件 1 と 2 を満たす aa の範囲は、a<0a < 0 かつ a<12a < -\frac{1}{2} または a>12a > \frac{1}{2}
したがって、a<12a < -\frac{1}{2} である。

3. 最終的な答え

a<12a < -\frac{1}{2}

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