各不等式について、以下の手順で解きます。
まず、不等号を等号に置き換えて2次方程式を解き、解を求めます。
次に、求めた解を境界値として、数直線上で不等式が成り立つ範囲を調べます。
(1) x2−5x+6>0 x2−5x+6=0 を解きます。 (x−2)(x−3)=0 数直線上で、x<2, 2<x<3, x>3 の範囲で不等式が成り立つか調べます。 x<2 のとき、例えば x=0 を代入すると、02−5(0)+6=6>0 なので成り立ちます。 2<x<3 のとき、例えば x=2.5 を代入すると、(2.5)2−5(2.5)+6=6.25−12.5+6=−0.25<0 なので成り立ちません。 x>3 のとき、例えば x=4 を代入すると、42−5(4)+6=16−20+6=2>0 なので成り立ちます。 したがって、x<2 または x>3 が解です。 (2) x2−x−12<0 x2−x−12=0 を解きます。 (x−4)(x+3)=0 数直線上で、x<−3, −3<x<4, x>4 の範囲で不等式が成り立つか調べます。 x<−3 のとき、例えば x=−4 を代入すると、(−4)2−(−4)−12=16+4−12=8>0 なので成り立ちません。 −3<x<4 のとき、例えば x=0 を代入すると、02−0−12=−12<0 なので成り立ちます。 x>4 のとき、例えば x=5 を代入すると、52−5−12=25−5−12=8>0 なので成り立ちません。 したがって、−3<x<4 が解です。 (3) x2+4x≥0 x2+4x=0 を解きます。 x(x+4)=0 数直線上で、x<−4, −4<x<0, x>0 の範囲で不等式が成り立つか調べます。 x<−4 のとき、例えば x=−5 を代入すると、(−5)2+4(−5)=25−20=5>0 なので成り立ちます。 −4<x<0 のとき、例えば x=−1 を代入すると、(−1)2+4(−1)=1−4=−3<0 なので成り立ちません。 x>0 のとき、例えば x=1 を代入すると、12+4(1)=1+4=5>0 なので成り立ちます。 また、x=−4 と x=0 のときも不等式が成り立つので、 x≤−4 または x≥0 が解です。 数直線上で、x<−3, −3<x<3, x>3 の範囲で不等式が成り立つか調べます。 x<−3 のとき、例えば x=−4 を代入すると、(−4)2=16>9 なので成り立ちません。 −3<x<3 のとき、例えば x=0 を代入すると、02=0<9 なので成り立ちます。 x>3 のとき、例えば x=4 を代入すると、42=16>9 なので成り立ちません。 また、x=−3 と x=3 のときも不等式が成り立つので、 −3≤x≤3 が解です。