$x$ についての2つの2次不等式 $x^2 - 2x - 8 < 0$ (1) $x^2 + (4-a)x - 4a \geq 0$ (2) について、以下の問いに答える。ただし、$a$ は実数の定数とする。 (1) 不等式 (1) を解く。 (2) 不等式 (2) を解く。 (3) 不等式 (1) と (2) を同時に満たす整数がただ1つであるとき、$a$ の値の範囲を求める。

代数学二次不等式不等式の解場合分け
2025/4/2

1. 問題の内容

xx についての2つの2次不等式
x22x8<0x^2 - 2x - 8 < 0 (1)
x2+(4a)x4a0x^2 + (4-a)x - 4a \geq 0 (2)
について、以下の問いに答える。ただし、aa は実数の定数とする。
(1) 不等式 (1) を解く。
(2) 不等式 (2) を解く。
(3) 不等式 (1) と (2) を同時に満たす整数がただ1つであるとき、aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 不等式 (1) を解く。
x22x8<0x^2 - 2x - 8 < 0
(x4)(x+2)<0(x-4)(x+2) < 0
よって、 2<x<4-2 < x < 4
(2) 不等式 (2) を解く。
x2+(4a)x4a0x^2 + (4-a)x - 4a \geq 0
(x+4)(xa)0(x+4)(x-a) \geq 0
aa の値によって場合分けする。
(i) a<4a < -4 のとき、xa,x4x \leq a, x \geq -4
(ii) a=4a = -4 のとき、(x+4)20(x+4)^2 \geq 0 となり、すべての実数 xx が解となる。
(iii) a>4a > -4 のとき、x4,xax \leq -4, x \geq a
(3) 不等式 (1) と (2) を同時に満たす整数がただ1つであるとき、aa の値の範囲を求める。
(1) の解は 2<x<4-2 < x < 4 であり、この範囲に含まれる整数は 1,0,1,2,3-1, 0, 1, 2, 3 である。
(i) a<4a < -4 のとき
(1) の解 2<x<4-2 < x < 4 と (2) の解 xa,x4x \leq a, x \geq -4 を同時に満たす整数がただ1つである必要があるので、x=1,0,1,2,3x = -1, 0, 1, 2, 3 のうち1つの整数のみが xax \leq a を満たす必要がある。
したがって、aa の値は 2<x<4-2 < x < 4 の範囲で xax \leq a を満たす整数がただ1つになるように定める必要がある。
この時、aa2<x<4-2 < x < 4 の範囲の整数 x=1,0,1,2,3x=-1, 0, 1, 2, 3 のどれか1つになる必要がある。
したがって、a<4a < -4を満たさない。
(ii) a=4a = -4 のとき
(2) の解はすべての実数となるので、(1) の解 2<x<4-2 < x < 4 に含まれる整数 1,0,1,2,3-1, 0, 1, 2, 3 が全て解となる。よって、条件を満たさない。
(iii) a>4a > -4 のとき
(1) の解 2<x<4-2 < x < 4 と (2) の解 x4,xax \leq -4, x \geq a を同時に満たす整数がただ1つである必要がある。
したがって、x4x \leq -4 は (1) の解を満たさないので、xax \geq a のみを考慮すればよい。
aa3<a43 < a \leq 4 であれば、xax \geq a かつ 2<x<4-2 < x < 4 を満たす整数は存在しない。
2<a32 < a \leq 3 であれば、xax \geq a かつ 2<x<4-2 < x < 4 を満たす整数は 33 のみ。
a=3a=3 のときx=3x=3のみを満たす。
a=4a=4 のとき、2<x<4-2 < x < 4を満たす整数は存在しない。
したがって、2<a32 < a \leq 3 であれば、条件を満たす整数が 33 のみとなり、a>4a > -4 の条件も満たす。

3. 最終的な答え

(1) 2<x<4-2 < x < 4
(2) a>4a > -4 のとき x4,xax \leq -4, x \geq a, a<4a < -4 のとき xa,x4x \leq a, x \geq -4
(3) 2<a32 < a \leq 3

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