次の極限を求めます。 $\lim_{x \to 0} \frac{2x^2 + \cos 2x - 1}{x^4}$

解析学極限ロピタルの定理微分三角関数
2025/7/13

1. 問題の内容

次の極限を求めます。
limx02x2+cos2x1x4\lim_{x \to 0} \frac{2x^2 + \cos 2x - 1}{x^4}

2. 解き方の手順

ロピタルの定理を適用します。まず、分子と分母の xx00 に近づけると、両方とも 00 になるため、不定形 00\frac{0}{0} になります。したがって、ロピタルの定理を適用できます。
分子を微分すると 4x2sin2x4x - 2\sin 2x となります。分母を微分すると 4x34x^3 となります。新しい極限は次のようになります。
limx04x2sin2x4x3=limx02xsin2x2x3\lim_{x \to 0} \frac{4x - 2\sin 2x}{4x^3} = \lim_{x \to 0} \frac{2x - \sin 2x}{2x^3}
分子と分母の xx00 に近づけると、両方とも 00 になるため、不定形 00\frac{0}{0} になります。したがって、ロピタルの定理をもう一度適用できます。
分子を微分すると 22cos2x2 - 2\cos 2x となります。分母を微分すると 6x26x^2 となります。新しい極限は次のようになります。
limx022cos2x6x2=limx01cos2x3x2\lim_{x \to 0} \frac{2 - 2\cos 2x}{6x^2} = \lim_{x \to 0} \frac{1 - \cos 2x}{3x^2}
分子と分母の xx00 に近づけると、両方とも 00 になるため、不定形 00\frac{0}{0} になります。したがって、ロピタルの定理をもう一度適用できます。
分子を微分すると 2sin2x2\sin 2x となります。分母を微分すると 6x6x となります。新しい極限は次のようになります。
limx02sin2x6x=limx0sin2x3x\lim_{x \to 0} \frac{2\sin 2x}{6x} = \lim_{x \to 0} \frac{\sin 2x}{3x}
分子と分母の xx00 に近づけると、両方とも 00 になるため、不定形 00\frac{0}{0} になります。したがって、ロピタルの定理をもう一度適用できます。
分子を微分すると 2cos2x2\cos 2x となります。分母を微分すると 33 となります。新しい極限は次のようになります。
limx02cos2x3\lim_{x \to 0} \frac{2\cos 2x}{3}
xx00 に近づけると、cos2x\cos 2x11 に近づきます。したがって、極限は次のようになります。
2(1)3=23\frac{2(1)}{3} = \frac{2}{3}

3. 最終的な答え

23\frac{2}{3}

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